カイロタイムズ099号
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(7)2014年11月1日発行 カイロタイムズ 99号内 容ますます充 実http://www.chiro-times.co.jp/カイロタイムズ ホームページリニューアルしました紙面に載らない情報やタイムリーな話題をお伝えします編集部ブログも始めましたTEL:0120-223-505 FAX:0120-223-509E-mail:info@chiro-times.co.jpンは、顧客の教育(読ませるもの)、啓蒙になるチラシ、顧客の満足度の測定、初めて来られる方へのウエルカムパックのような商品。外部でのプロモーションは、標識、看板、電話帳、サイト、コラム執筆や広告、セミナーの開催など。3.Price(価格) 戦略ある価格か。価格の内訳を考え、その価格が競争力のある価格であることを顧客に訴求する。価値ある価格にする。4.Place(場所) 目につきやすい場所か。交通の便は。 増客には以下の7Pの組み合わせを考える必要がある。1.Product(プロダクト) 仕事そのもの。治療院の開いている時間は。提供できるサービスは。スタッフの研修や経験は。オリジナルのサービスは。イノベーションがあるか。ニッチマーケット戦略か。無意識のうちに、自分の感情や思い込みを患者に話していないか。2.Promotion(プロモーション) 顧客への情報戦略。内部でのプロモーショ駐車場は。買い物にも便利か。顧客にとってのアクセス。5.People(人) 全ての人が顧客なのか。スタッフ、受付は。スタッフの雰囲気で顧客の感じ方が異なり、その治療院の評価となる。6.Process(過程) どのような歴史があるのか。先生の態度は。サービス組み立てのプロセスは。サービス提供の手順や、スピード、品質、待ち時間など。7.Physical Evidence(物的環境) 無形のサービスなので、建物、屋内設備、外観、内装、機器の新旧も重要。 最初の4つは、顧客が焦点。あとの3つは、治療院等の業界向け。治療院の技術や技能に形が無く、治療を受けている間、サービスの提供と消費が同時に行われていて、やり直すことができない。来院客は各人、症状・要望が異なるのでサービスを一定にできない。品質を標準化することは難しいが、うまく標準化できれば、規模の拡大ができる。顧客はその価値をその場の経験で感じ、その経験を感じたまま他の人に話をし、これが評判、ブランドとなって、それがそのサービスの提供者の評価となり、経営に大きな影響を与える。 これらマーケティングの7Pを組み合わせることをマーケティングミックスと言い、自分の治療院にあったものを行えば、今までより売上を上げることが格段に容易になる。マーケティングの7P 近年、国民生活センターから手技療法による被害報告が出され、社会からの目は厳しいものになってきています。 こうした社会状況のなかで、JACは社会からの信頼を得ることを主眼において活動をしています。国民生活センターの要請による「カイロプラクティックの安全性に関するガイドライン」と「広告に関するガイドライン」の発表、施術者の底上げを図り国民の健康被害を防ぐため「安全教育プログラム」の開始が大きな活動です。また行政にWHO基準のカイロプラクターを認知してもらうため日本カイロプラクティック登録機構(JCR)をバックアップしており、登録名簿は年内に厚生労働省に提出される予定です。国民が安全なカイロプラクティックを選ぶにあたり、JCRの登録名簿が参考になることでしょう。 これらの施策は法制化の前にカイロプラクティック業界が行うべき制度整備の一環です。法制化に向けて法律や制度の概要を業界側が作成し、制度をできることから実行し、行政への認知、政治への働きかけを行っていきます。 2020年の東京五輪、2019年のWFC世界大会はカイロプラクティックを社会にアピールする絶好の機会になります。その機会を実のあるものにすべく具体的な制度作りを行っていきます。カイロプラクティックしもん院長2011年 RMIT 大学カイロプラクティック学科日本校卒業2013年 JAC常務委員長就任2013年 JAC 西日本ブロック東海地区幹事高柳 師門 (たかやなぎ しもん) プロフィールJAC法制化委員長 高 柳 師 門法制化に向けて高柳 師門氏 今回は妊娠中のカイロプラクティックテクニックの選択についてお話したいと思います。妊娠中に発症したときは薬が使用できず、鍼灸も感染を考えると受診が躊躇されるということで、カイロプラクティックを目的に来院されるケースが多くあります。 目的は来院時の「主訴に対してのアプローチ・良い妊娠と出産」です。 主訴を考えた場合、妊娠前から慢性的な症状があり妊娠後に増悪したか、妊娠後に始めて出た症状なのか大きく振り分けることで予後が見えてきます。 妊娠をして5カ月目以降から症状が出たときなどは、体の重心とバランスの変化により神経系に異常を発することが多いために、主に仙腸関節、恥骨結合部の調整をすることで全身への効果が期待できます。そのときの注意点は、細心な静的触診と可動域触診をすることです。というのも、可動性亢進関節による骨盤不安定症や、代償的に筋肉が緊張をして関節の動きが制限しているように感じることもあり、その場合、仮にアジャストをしたとしても一時的に症状が軽減するため治療部位と勘違いをして何回かのアジャストで悪化させる場合もあるからです。 また、クッション、タオルなどを利用しながら、胸椎上部と下部の移行椎部分へ無理のないポジションで膝打ちのアジャストをすることで腰椎部前弯、胸椎部後弯への力学的な負担が減少し、症状が消失することもあります。この膝打ちのアジャスト方向は関節面方向の前上方であり、絶対に胎児のいる前方へは控えるべきです。このテクニックに慣れることにより、最小限の力で最大の効果を出すことができるようになります。 その他、ブロックテクニックやアクチベーターテクニックを立位、坐位で応用したり、筋力テストで治療部位を判定するTL(セラピーローカリゼーション)を行って治療したりすることで、通常よりソフトなアジャストになり安全性も確保することができます。また、四つん這いにより腹部に負担を掛けないポジションで行うグラストンテクニックで腰部から仙骨部にアプローチするのも安全で効果的です。妊娠中のカイロ プラクティックテクニックの選択妊娠中のカイロ プラクティックテクニックの選択市 原 資 修 BHSc治療院経営の勘所vol.6株式会社福田総合研究所 福 田   徹 前回の「メルマガのすすめ」を読んだ方から「分からないながらもやってみたら新商品が売れました」「メルマガから院内セミナーへの集客が出来ました」「リピートして下さる方が増えました」などの声を頂いた。ちゃんと実践して下さっているのをうれしく思う。 さて、私が治療家の先生から受ける質問で多いのが「売上を上げたいのですが、どうしたらいいですか?」というもの。今日はこれについてお話ししようと思う。まず、この質問は非常に悪い質問と言える。というのも、この質問は自身の治療院の現状分析さえもできていない現れだからだ。経営者として甘い先生はよくこう考える。「何かをやれば売上が上がる」と。 「どうしたら売上が上がるか」=「何をやったら売上が上がるか」と考え、イベントや他社とのコラボなどに走りがちだが、そう単純なものではない。自身の治療院のどの部分の改善が必要なのか、弱点や強みの分析が必要だ。まず、この公式は頭に入れておこう。 「売上=来院者数×客単価×リピート数」 仮に来院者が150人、客単価が8000円、リピート数が4回(月間)だとすると150×8000×4=480万円となる。例えば、客単価が倍になれば売上は倍になる。同じように、リピート数が倍になっても、来院者実数が倍になっても売上は倍だ。 ではどこに着手するべきか。それは治療院の規模やベッド数によっても違う。例えばスタッフ数が限られて来院者やリピートをこれ以上増やせない場合もあるだろう。その場合は客単価を上げるか、多店舗にするしかない。それなのにイベントをして新規を増やすと痛い目を見る。 客単価を上げる場合には、単純に施術料金を上げる以外にも、商品を販売することもできる。来院者から見れば、無形サービスの施術に代金を払うよりも商品にお金を払う方が分かりやすい。ただし、その商品が高品質であり、なおかつ適正な金額であることが必要だ。 最初の質問に戻ると、単純に「売上を上げるにはどうしたらいいか」ではなく、来院者実数を増やしたいのか、客単価を上げたいのか、リピートを増やしたいのか、まずその課題を先に明確にしなければならない。これを参考に、ご自身の治療院の経営課題について考えてもらいたい。売上を上げるには

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