カイロタイムズ097号
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(1)2014年5月1日発行 カイロタイムズ 97号東京カレッジオブカイロプラクティック 2014年3月21日(祝)日本赤十字ビル(東京都港区)において、2013年度東京カレッジオブカイロプラクティック(TCC)卒業証書・学位授与式が挙行され、11名が卒業した。 卒業証書・学位授与では、NO. 97 号発行日/2014年 5 月 1 日発 行/日本医科学出販㈱〒160-0023東京都新宿区西新宿3-1-5新宿嘉泉ビル8F TEL.0120-223-505 FAX.0120-223-5092月・5月・8月・11月各月1日発行年会費5,250円(購読料、送料、税込)学生は1名ずつ名前を呼ばれ、壇上に登り、竹谷内校長から卒業証書を、同校教育アドバイザーであるセントラルクイーンズ(CQ)大学のフィリップ・エブロル教授からDC号証書を受け取った。 来賓祝辞では、同校非常勤講師である東邦大学医学部准教授加藤尚之氏が「皆さんの活躍がTCCの評価につながる。自分の力を過信することなく、しかし4年間受けてきた教育を信じて頑張って欲しい」と述べ、エブロル教授は、同校副学長だった故竹谷内一愿氏を追悼した後、「今日は始まりに過ぎない。最高の施術家になれるよう精いっぱい努力して」と卒業生を激励した。 また、卒業式に先立ち、前日20日(木)にはTCC校舎にて、「卒業研究発表会」が実施された。学生は、卒業要件の一つでもある卒業研究に約2年間を掛けて取り組んだ。指導教官である同校講師竹谷内克彰氏は、同校では研究に力を入れており、将来的には医師の学会で発表できるレベルにまで引き上げて行きたいと語った。 その他、以下の学校でも卒業式が行われ、多くの卒業生がカイロプラクター(一部オステオパス)としての第一歩を踏み出した。シオカワスクールオブカイロプラクティック日程 3月23日(日)会場 コートダジュール(東京・銀座)コースおよび卒業者数 ガンステッド・ベーシック 45名(東京・大阪・鹿児島・茨城)大川カイロプラクティック専門学院日程 3月29日(土)会場 同校校舎コースおよび卒業者数 本科および準本科 26名中濱カイロプラクティック・テクニック・スクール日程 3月16日(日)会場 同校校舎■各校卒業式■パーカーセミナー■新連載・小児カイロ講座■新連載・GCJ便り■新シリーズ・海外列伝■新連載・臨床栄養学講義・・・・・・・・・・・・・・ P1・・・・・・・・・・・P1・・・ P2・・・・・・・・・・ P4・・・・・・ P4・・・ P6 2014年1月9日(木)〜11日(土)、米国ネバダ州ラスベガスにてパーカーセミナーが開催され、カイロプラクター、学生、アシスタントなど計2千名余りが参加した。 パーカーセミナーは世界最大規模のカイロプラクティックの祭典で、毎年1月に開催されるラスベガスセミナーは、年数回、米国内外で開催されるパーカーセミナーの中でも、参加者數のみならず、参加出展者数(今回は約200)の面でも業界最大規模を誇る。 基調講演には米国の元女子バスケットボール選手・指導者であるナンシー・リーバーマン氏や、前パーカー大学学長ファブリシオ・マンシーニ氏、パーカースピーカーの常連であるパトリック・ジンテンポ氏などが登場した。 セミナーは、初期のパーカーセミナーを振り返り、先達の功績を称えるセッションで開始し、本年のDC賞など各種表彰が行われた。 ディスカッションセッションでは米国の「適正価格の医療法」がカイロプラクティック業界にもたらす利益について議論された。 また、長年に渡るカイロプラクティック信奉者である俳優のダニー・グローバー(「リーサル・ウェポン」シリーズなど)も登場し、参加者からのサインなどの求めに応じた。 日本からも、株式会社ネット(岡山県倉敷市)主催の研修旅行ツアーの一部として約40名が参加した。 来年は2015年1月29日(木)〜31日(土)に開催予定。 今年1月9日からラスベガスで開催されたパーカーセミナーに、厳寒の地、北海道から参加しました。 カイロタイムズ96号で、安全教育プログラムについての疑問が挙げられていたため、この場をお借りしてご説明いたします。 2012年、国民生活センターの「手技による医業類似行為の危害」発表後、同センターからの要請により、安全性と広告に関する業界ガイドラインの作成と同時に、国内で安全にカイロプラクティックの施術を受けられる環境を整えるため、日本カイロプラクターズ協会は安全教育プログラムを開講することを決定いたしました。2014年4月より開講する本プログラムでは、カイロプラクティック施術者の安全性を担保するために必要な医学的知識と、禁忌症の判別および対処について学習します。プログラム修了後にJCR試験を受験して合格することを以て、厚生労働省に提出されるJCR登録カイロプラクターのリストに掲載されまとを目標に置いている。カイロプラクティック法制度化への移行期においては、「正カイロプラクター」「準カイロプラクター」の2段階を設定、準カイロプラクターの正カイロプラクターへのアップグレード教育を実施し、正カイロプラクターへの一本化を目指すという。 正カイロプラクターは、原則、正規大学からのカイロプラクティックの学位を保有していることが条件。準カイロプラクターの活動は、正カイロプラクターの指導下であることを条件に許可される。 合わせて、カイロプラクティック免許制度、登録制度、継続教育の必要性、また、研究の推進なども謳っている。 私にとっては、4年ぶり、通算4回目のパーカーセミナー。私たちのツアー参加者のために特別にパーカーセミナーが用意してくれた「参加証」には通算参加回数まで記載されていました。 さて今回は、私のクリニックのスタッフが初参加のため、引率を兼ねての参加。さわやかな青空のもと、ちょっとドキドキしながら会場に向かうと、以前に比べ会場の規模がだいぶ縮小されていて驚きました。世界最大の家電見本市がラスベガス市内で同時期に開催されていたため、致し方ないとはいえ、少し寂しい気持ちに…。しかし、いざオープニングセッションが始まると、講演者達の熱いスピーチとカイロプラクティックに対する情熱に、そんな気持ちはすっかり吹き飛びました。日本にいるだけだったらこれほどまでのエネルギッシュなセミナーはなかなか体す。過去に各地域のCCE認可大学と提携で運営されていたCSC(カイロプラクティック標準化コース)プログラムは学士号レベルの学位やそれに準じた証書が授与されるプログラムでした。その点、本プログラム履修は、学位授与ではなくJCR試験の受験資格が与えられるということで目的が異なります。受験資格を得た後に、IBCEが試験問題を提供するJCR試験に合格することで、JCR登録カイロプラクターとして認められます。 本プログラムの時間数をWHOガイドラインのカテゴリーⅡ(B)の時間数と比較しますと、自宅学習も含めWHOガイドライン基準の1000時間以上の臨床実習を含めた約2500時間の教育を満たします。内容はテクニック指導を含まない基礎医学中心の科目構成ですが、カイロプラクティックの原理や歴史は含まれます。 受講資格については、過去のカイロプラクティック短期教育の履修後に2〜5年以上の臨床経験が求められます。WHOガイドラインでは、過去の教育内容や年数については明記していませんが、本プログラムは過去の履修教育に応じて、入学前に必要な臨床年数を判断しています。過去のCSCプログラムの場合、WHOガイドラインに記載されている教育期間、入学基準、臨床経験のすべての要因を満たしたプログラムは一つも存在しませんでした。本プログラムはCSCプログラムとは目的が大きく異なりますが、 日本カイロプラクティック団体協議会(JCCO)は、ガイドライン(ジャパンスダンダード)を発表し、同会ホームページにて公開を開始した。 JCCOは、2005年に発表された「WHOガイドライン」を推進する国内カイロプラクティック団体で構成する多団体協議会。 構成団体は、DC連絡協議会(DCLC)、日本ドクターオブカイロプラクティック協会(DCジャパン)など。日本カイロプラクティック協同組合連合会(JFCP)などが支援している。 同ガイドラインは、医学部や薬学部など同様、日本のカイロプラクティック教育を6年生の教育課程に設定するこコースおよび卒業者数 アドバンス・クラス 11名日本カイロプラクティックドクター専門学院日程 3月16日(日)会場 東京本校校舎コースおよび卒業者数 カイロプラクティック学科 84名NPO法人アトラス・オステオパシー学院日程 3月21日(金)会場 同校校舎コースおよび卒業者数 基礎学科・専門学科 3名験できません。やはりパーカーセミナーの原点は、この「パーカーパワー」なのだと改めて気づかされました。 前パーカー大学学長のマンシーニ氏もスピーカーとして参加されており、再会を祝して記念撮影。 セミナー後は、寸暇を惜しんでラスベガス観光へ!シルクドゥソレイユのO(オー)や噴水ショーを観て感動に浸ったり、美しい夜景をバックに、ストラトスフィアタワーの3つの絶叫マシーンを全制覇したり。束の間でしたが、とても充実した時間を過ごしました。 今回のセミナーを通じて、日本でもカイロプラクティックがもっと普及し、子供からお年寄りまで安心して施術を受けてもらえるような、そんな時代が早く来るように、これからも日々頑張って活動していこうと改めて決意を新たにしました。WHOガイドラインの条件をより厳格に遵守したプログラムとなっています。 それからJCR試験の受験資格拡大の是非についての記載がありますが、2011年1月1日付のカイロタイムズ78号「カイロ業界のまとまりは何処に見出す」では、JCR試験の必要性を疑問視する記事が掲載されていました。JCR試験の受験資格拡大を問う以前に、JCR試験開催自体に消極的な報道姿勢であれば、そうした関連記事では公正な判断が失われてしまうのではと危惧しております。今後もWFCやIBCEなどと協力しながら、WHO基準の教育推進を続け、安全教育プログラムの意義について業界全体で話し合いながら理解に努めていきたいと考えています。JAC会長 竹谷内啓介安全教育プログラムに関するJAC見解安全教育プログラムに関するJAC見解安全教育プログラムに関するJAC見解96号オピニオンへの回答ガイドラインを発表ガイドラインを発表日本カイロプラクティック団体協議会 弊紙96号(2014年2月1日発行)「オピニオン」にて日本カイロプラクターズ協会(JAC)の安全教育プログラムに対する疑問点を述べたが、JACより公式見解が届いた。全文を掲載する。(96号「オピニオン」は4面に掲載)パーカーセミナー  ラスベガス開催パーカーセミナーに参加してKCSセンター札幌南/恵庭院オーナー 上 村   望パーカーセミナー参加報告TCC卒業生集合写真筆者とマンシーニ氏各校にて   卒業式挙行

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