カイロタイムズ096号
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(7)2014年2月1日発行 カイロタイムズ 96号J-FOCS便りJ-FOCS便り   スポーツカイロプラクティックといってもプログラムの内容は多岐にわたります。四肢に始まり各部位のスポーツ障害、テーピング、応急処置といった内容から、環境要因のスポーツ障害、スポーツ栄養学、成長期特有のスポーツ障害や、高齢者とスポーツの関わりなど年齢層とスポーツに関わる内容まで幅広く網羅しています。実際、スポーツカイロプラクティックと一口に言っても、オフィスレベルでのケアから、試合会場でのケアまで多岐多様のシチュエーションが考えられます。そうした、あらゆる場面、あらゆるシーンで使える技術の礎となるようなプログラムとなっております。J‐FOCSでは今までも各種のスポーツ大会の現場でケアにあたってきましたが、更に活躍の場が広がる、広げていくためにも重要なプログラムと言えます。 我々J‐FOCSの活動はスポーツを通してカイロプラクティックの認知と有効性を広める事を目的の一つとしています。第1回目のICCSPプログラムが完了した暁には、国内に数十名のスポーツカイロプラクティックのプロフェッショナルが誕生します。そうしたプロフェッショナル認定を受けた会員達と共に大きなスポーツ大会、スポーツイベントで更なる活動を行って行くことになります。また、今回のICCSPのスタートは、スポーツに関わるカイロプラクターにとっての拠り所となるような、そんな新しいJ‐FOCS再誕の始まりでもあります。そして、第2回以降のICCSPプログラムも調整中ですので、ぜひご期待ください。CCSPプログラムIIIJ‐FOCS会長 折 橋 直 紀スポーツカイロ プラクティックの 専門プログラム いよいよ、国内では初めてとなるスポーツカイロプラクティックのプロフェッショナル認定プログラム「ICCSP(Internationally Certified Chiropractic Sports Practitioner)プログラム」がスタートします。3日間を計7回、2年間で160時間超というとてもハードで内容の濃いプログラムです。今回は、プログラムの内容と今後の展望をご報告させて頂きます。J‐FOCSの これから 前回のSEO対策については、非常に大きな反響を頂いた。今回は、クーポンサイトの利用についてお話ししたい。クーポンサイトとは、「グルーポン」や「ポンパレ」に代表される「フラッシュマーケティング」という手法を採用したサービスで、一昨年位から日本でも流行し始めた。 私たちクリニック経営者は、宣伝広告媒体だと考える。ところが最近、この使い方を間違えて廃業に追い込まれてしまうクリニックが多い。一方、効率的な集客にうまく利用しているところもある。その差は一体何だろうか。 一言で言えば、成功しているところは、ただ一時的な集客ではなく「戦略的に使っている」という点に尽きる。もっと言えば、フラッシュマーケティングで集めた「一見客」を「固定客」にしていくステップがシステムとして存在しているかどうかということだ。実際、私がマーケティング戦略を任されている「KCSセンター」フランチャイズチェーンにはしっかりと顧客を固定化していくシステムがある。その為、KCSセンターでクーポンサイトを利用した時は、一気に数百人の顧客を生んだ。 少し詳しく説明しよう。フラッシュマーケティングでは、向こう3ヶ月から半年間の見込客を一気に「クーポン販売」という方法で確定させる。顧客は「半年以内には行きたいな」という欲求のもと、大きく割引されたクーポンを購入するのだ。ここで顧客は「安くサービスを受けられる」と考えているだけである。ところが販売者は「試してもらって満足してもらえればリピートしてくれる」と思っている。この相違が不幸の元である。つまり注意すべきなのは、顧客は良いところを探して試している訳ではないということだ。上質のサービスを受けるために、そのように振る舞うのだ。クーポンを買い漁る「クーポンハンター」さえ存在する。 そして、クーポンで新患が増えると時間を取られ、既存客に迷惑が掛かる。既存客の満足度を下げてまで得た新患は二度と来ないという訳だ。 クリス・アンダーソンの『フリー(無料)からお金を生みだす新戦略』でも分かるとおり、フラッシュマーケティングの手法は非常に有効だ。 それ以外にも、去年頃から「体験型」と言われるビジネスも人気である。 2014年がどんな時代になっていくのかを予測し、クリニック運営や集客をどの方向にシフトしていくのか、私たち経営者のセンスや能力が問われるところである。クーポンサイトの利用 日本カイロプラクティック団体協議会(JCCO)は、半年に渡り消費者の安全確保に関する問題を検討協議した結果、WHOが発表したガイドラインを参考に、安全性・衛生面での要望が高い日本国民に対し、日本の風土に沿った業界自主規制として「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するJCCOガイドライン」を作成し、発表した。 このガイドライン作成の目的は、カイロプラクティック業界として、国民生活センターの「手技による医業類似行為の危害調査報告」に対し、対応策を明確に示すと共に、WHOガイドラインの基礎教育に関する記載が歪曲した解釈の元、資格商法に流用される国内状況を打開する指針を示すためである。 各国にはそれぞれ固有の歴史と文化があり、安全性・清潔感の要望度にも格差がある。特に日本の消費者の価値観は非常に高く、「癒し」と「療」を感覚的に判断できる国民性である。よって、先述の価値観に起因して生じていた混乱を正し、日本の社会常識の範囲で国民からの理解と賛同を得られる業界基準の確立を目指したものである。 このガイドラインによって、業界は、大きな課題に挑戦することになるが、長い目で見れば、より厳格な自主規制こそが、法制化への最短ルートであることが理解できるだろう。 私は、この活動に一消費者の立場から取り組んでいる。業界が忘れてはならないのは、「国民の安全が第一」とする基本理念だ。安易で粗悪なカイロプラクター養成教育が横行し、それを黙認する業界体質は「療法家として恥ずべき行為」であると思う。本来、素晴らしい結果が期待できる療法がそう易々と習得できるはずがない。 カイロプラクティックが、何のために発祥し、先進諸国において認知されたのか、JCCOガイドライン発表を機に積極的に業界改善へ取組むことが、国民に正当に認知され、日本でのカイロプラクティックの認可にも繋がるだろう。「JCCOガイドライン」の発表業界自主規制の強化で国民の安全性確保を目指す!ビスをしているかどうかは、来院された顧客がリピート客になるかどうかでわかる。したがって、来院される顧客が何を求めているかを知らなければならない。 マーケティングを考える際に、忘れてはいけない落とし穴が3つある。 1つ目は、潜在的な顧客が、膨大にあるということ。 2つ目は、顧客のそれぞれのニーズがほとんど同じだと思っていること。 治療院の安定した顧客数の獲得について考えてみる。その際に、マーケティングの考え方が重要である。マーケティングというのは、治療院が、来院される顧客にサービスを提供して、対価を顧客から交換で受け取ること。つまり、来院客へのサービスの対価として金銭をいただくことをマーケティングと言い、それを理解していれば、無理な営業をしなくても顧客数は維持できる。しっかりしたサー 3つ目は、失った顧客は、たやすく新しい顧客と入れ替えることができると思っていること。 これら3つは思い込みに過ぎない。これらの逆を考えることがマーケティングのポイントだが、1人1人の顧客が重要であるとしても、逆に皆様の経営している治療院と良い関係を築くことに無関心の顧客は顧客ではないと思った方がいい。 考えてみると分かるが、新規顧客を1人得るよりも現在の顧客をリピート客にする方がコストがかからない。マーケティングをしっかりすると、固定客から新規顧客を紹介して頂ける。そのため、来院客に、1.丁寧に対応、2.良質な治療サービス、3.来院客に紹介を促す。紹介を促す方法は、単純にお願いをしてみる、紹介される方に割引をするなどがある。 本当に悩んでいるのであれば、来院客に来院の理由を聞いてみることが、マーケティングの基本となる。治療院経営の勘所vol.3株式会社福田総合研究所 福 田   徹マーケティングのポイント

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