カイロタイムズ096号
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(2)2014年2月1日発行 カイロタイムズ 96号安心と安全を提供しますカイロプラクティック・整体などの全ての民間手技施術家に民間手技施術家 年会費18,000円 (分割の場合は1,800円/月)入会金・保険料は無料!ご自身の病気・ケガでも安心な所得補償保険(希望者のみ/要:保険料)施術家向けの情報提供トラブル無料相談(アドバイス)万が一の施術事故に備える会員保障制度(対人保障最高額1億円)詳しい資料を無料でお送りします。お問い合わせは、〔事務局〕〒101-0063東京都千代田区神田淡路町2-1 / TEL 03-5289-8171 / FAX 03-5289-8173E-mail info@jha-shugi.jp URL http://www.jha-shugi.jp CNNニュースでトランス脂肪酸をアメリカの食品供給から締め出すという話が飛び込んできました。トランス脂肪酸とは、「水素添加」という化学処理の過程で発生するもので、それらを含む植物性油脂は酸化したり腐ったりすることのない便利な油として登場しました。しかもバターより安く製造でき、健康的だという間違った神話と共に、すぐに人気を得るようになりました。現在ではマーガリン、Pasadena Chiropractic CenterK. NAKAJIMA D.C.食品の揚げ油、コーヒー用のミルク、カレーのルウ等に、またショートニングという名でパンや菓子類の練り込み材料などに広く使われているのが日本の状況です。 しかしここアメリカでは話が違います。早くから体に対する悪影響の研究がなされ、アメリカ政府の食品医薬品安全局もトランス脂肪酸の摂取量を減少させることが心臓病のリスクを低下させると発表して、2006年にはトランス脂肪酸の含有量表示を義務化、ニューヨーク市では2007年にファストフードを含む全てのレストランからトランス脂肪酸を禁止しました。トランス脂肪酸の規制により毎年多くの心臓麻痺や関連する心臓病の死亡率を予防できると言われています。 私を含め多くのカイロプラクターはマーガリン製品の摂取をやめることを20年も前から言い続け、やっと国全体の大きな流れになりました。しかし日本ではマーガリン製食品が未だ多く、植物性油だからバターより体に良いと勘違いしている人が少なくありません。 私はカイロプラクティック大学で栄養学を学んだことを感謝せずにはいられません。そのおかげでなぜマーガリン製品が体に悪いかを知り、患者に説明できたからです。やはり化学処理を行う物は、食品であろうが薬品であろうが体への悪影響が必ずあるようです。私たちはプライマリードクターです。患者に悪いと判っているのに見て見ぬふりはできません。患者の健康を促すには今がチャンスです。トランス脂肪酸の危険性 日本に帰国して、改めて小児カイロプラクティックの活動を開始しました。手探りながらも皆様からのご理解とご協力を得て、妊婦や子どもたちにアジャストメントを届ける機会が少しずつ増えていきました。 一方で、実践を積めば積むほど、周産期や小児科に関する知識は幅広く膨大なことに気付かされました。経験の浅かった私は、特に、この分野におけるカイロプラクターの役割は一体何なのかということを理解できず、悩む時間が続きました。 そのような中でも、たくさんのママや子どもたちから、アジャストメント後に、「初めてのお産はとても不安だったけど、めっちゃ安産でした!」 「おっぱいが吸えず泣いていた赤ちゃんが、力強くゴクゴク飲んでくれました!」「走るのが下手で転んでばかりだったけど、まっすぐ早く走れたよ!」「言葉が出にくかったうちの子が、少しずつ話し始めるようになりました!」といった感想や言葉を頂きました。その度に励まされつつ、子どもたちが生まれ持った能力をいかんなく発揮し、健やかにすくすくと成長していく姿を次々と目の当たりにしていくうちに、小児カイロプラクティックのあるべき姿が徐々に見えてきました。 ある家族が子どもの健康を考える時には、薬や手術で対処する病院や小児科の医者だけでなく、子ども自身の治癒力や成長力を最大限に尊重する「小児科医療の新しい選択肢」として、小児カイロプラクティックが当たり前のように存在している、そのような形です。 そして、その実現のためには同時に、質の高い安全なケアを一人でも多くのカイロプラクターが実践し、日本中のママや子どもたちのもとに小児カイロプラクティックを届けなければならないことも分かりました。 日本全国のカイロプラクターのもとで上質な小児カイロプラクティックが提供され、より多くの家族から支持され、子どもたちにとっての「定番」になること。それが私の夢であり、決して実現不可能ではないと思います。小畑 良明 D.C.小畑良明D.C.小児カイロプラクティックの未来(3)は、数日間のセミナーを修了すればカイロプラクターを名乗らせ、その受講者に薬事法違反の可能性のある売り方でサプリメントを販売させている教育機関の例を挙げ、このことがマスコミなどにも取り上げられ、大きな問題になっていることを発表しました。 危害発生問題については、WHO基準を満たしていない教育機関を修了した、自称カイロプラクターが患者に危害(骨折や症状の悪化など)を及ぼしていること、国家資格取得者までもが専門外の技術を使い、患者に危害を与えていることを述べました。 発表の機会を与えて頂いたことにより、日本において、安全で安心できる、患者主体のカイロプラクティック業界の実現が急務であることを私自身が再認識することができました。 あわせて、日韓のハンソ大学修士課程学生や「日本カイロプラクティックエビデンス研究会」の会員からのカイロプラクティックのリサーチ発表を通じ、カイロプラクティックの有効性を改めて認識するとともに、エビデンスの蓄積・リサーチの充実の重要性を実感しました。 次回は日韓だけでなく、アジアの他の国々からも多くの方に参加して頂きたいです。(1面に関連記事) 韓国ハンソ大学で開催された第4回ICoCにおいて、私は「日本におけるカイロプラクティックの現状」をテーマに発表をさせて頂きました。 主な内容は、日本のカイロプラクティック教育機関の乱立問題と、手技による医業類似行為の危害発生問題(国民生活センター報告)です。 教育機関の乱立について井 内 隆 詞KCSセンター城陽業界動向業界動向業界動向  先般の、豪州マッコリー大学(シドニー)のカイロプラクティックプログラムからの撤退の発表は、特にアジア・オセアニア地域のカイロプラクティック業界に衝撃を与えた。 これを受け、同じく豪州のセントラルクイーンズランド大学(CQ)は、メインキャンパスであるマッケイに加え、ブリスベンとシドニーのキャンパスでも、2014年よりカイロプラクティックプログラムを提供する。 CQはアクレディテーション申請予定。 世界カイロプラクティック連合(WFC)の事務局長であるデビッド・チャップマン・スミス氏が引退を発表した。後任者の募集は2014年1月末で締め切られ、現在、選考が行われている。 新事務局長の任期は2015年5月10〜16日開催予定のアテネ(ギリシャ)でのWFC世界大会より始まる。チャップマン・スミス氏の退任日は5月16日の予定だが、必要に応じて新任者をサポートするという。 WFCは2013年に設立25周年を迎えたが、同氏は、創設時より現職を務めている。 カナディアン・メモリアル・カイロプラクティック・カレッジ(CMCC)の学長であるジーン・モスDCが引退を発表した。2014年6月末日付で学長職を辞すという。 モスDCが学長に就任した1991年以来、CMCCは急成長し、国内外から認知を得るようになった。 カイロプラクティック界への長年の功績に対して、2013年にはWFCより表彰を受けた。  マレーシア国際医科大学(マレーシア)が、同国を含む東南アジアのカイロプラクティック教育プログラムとして初となる、大洋州カイロプラクティック教育審議会(CCEA)によるアクレディテーションを取得した。期間は2016年末までで、指定された要件を満たせば2017年末まで延長される。 同校カイロプラクティックプログラムは、マイケル・ヘンラインDCを学科長に迎え、2010年に開講した。2012年以降は後任のピーター・ディアコウ学科長の指揮下でアクレディテーション取得を目指してきた。 第1期生は2014年6月に卒業予定だという。IMUがCCEAによるアクレディテーション取得CQがプログラムを拡大WFC事務局長が退任CMCC学長が退任日本の現状を発表ICoC参加レポート

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