カイロタイムズ118号
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(6)2019年8月19日発行 カイロタイムズ 118号 大阪の心斎橋筋では、近接地域の再活性化で若者達の姿に入れ替わり、近年はインバウンドと呼ばれる外国人旅行客たちで溢れかえるようになって、特に近隣諸国の経済力の高まりを感じさせられる。 同じようなアジア系でも、行動パターンに違いが見られる。儒教文化の影響下に育ったらしい青年たちの礼儀正しさは好印象を受けるが、全く対照的に、団体で爆買い用に大きな旅行ケースをガラガラと牽いて歩き、通行人の流れに逆行して平気で進んでくるのはおおよそ間違いなく「富裕層」なのに呆れる。地元経済とオモテナシのために我慢している。 この類のアジア系インバウンドたちが、日本国内のカイロプラクティック業界のイメージに似通って見えるのは、小生の偏狭か錯覚であろうか。社会が自分たちを認めることを要求するのに、社会への気遣いに乏しく、法整備への協力も他人事のよう。「アメリカでも何処でも行って(カイロプラクティックを)やってくれ!」と言った官僚の気持ちがわかる気もする。 さて、輸出立国から観光立国への舵取りで、観光が資源として捉えられているのだが、サステイナビリティーはどのような具合だろう。インバウンドは増加傾向らしいが、母国の経済も対日政策もいつどうなるかわからないから、観光産業の資源は不安定だといっている間に本国の税法改正で、「神薬」を爆買いする旅行ケースのキャラバンは減った印象だ。 世界の一流企業や業界は資源と市場のサステイナビリティーとガバナンスを真剣に考えている。国内カイロプラクティック業界の人材は資源なのだろうか?学位や資格を偽る者なら詐欺師だし、カイロプラクティックの名の下に無効な施術を行う者も同じグループの化合物だ。教育と技能のレベルを超えて無謀な施術で重篤な事故を起こす者は危険因子だし、事故を統計の範囲だとか屁理屈を並べて済ます似非インテリは、業界の偽善者であっても資源とは言い難い。劣悪なカイロプラクターを濫造する業者たちは業界の負債だ。 少しはマトモなカイロプラクティック教育を提供する学校も下等教育を商いにする業者も国民の目には同じに映る。それら全て、「学校」を名乗る個人会社に過ぎず、日本の文部科学省や都道府県が認可する学校ではない。教育プログラムの海外認証を受けたとか受けるとか言うところも一部にあるが、この辺りは何か一言でも気に入らないと内容証明を送り付けてくることで知られる筋もあるので、触らぬ神に祟りなしだ。また、有資格者養成校でカイロプラクティック教育を宣伝しているらしくて紛らわしいところもあるが、社会的脅迫を招く必要はないから言及を避ける。大同小異で皆が仲良く纏まれば良いのだ。 国内法は無認可の「学校」による無認証の専門職育成課程を許容しているのだが、未法制の分野では業界主導が求められてきた。少しはマトモなカイロプラクティック教育を提供する者達が纏まって学校協会を設立した史実は有るが、協調活動は功を奏することもなく、教育のレベル向上を図る努力など無に等しかったのか、結局、それぞれの利益追求に傾いたことになる。 マトモなはずのグループが「学校」や「教育」を口にする「商売」だったのなら、それらを模範にしてもマトモ以下の業者たちにマトモな教育が出来るはずもなく、危険な自称カイロプラクターが増えても、事故発生率が減らないのは当然だ。カイロプラクティックの評判が「高い、効かない、危ない」では、国民の認知を得られない社会環境だ。 学校法人ではない個人企業が「学校」を装っても、国家が認める資格を出せないので、若者達が食べていける資格を得ようとする近年の教育市場で孤立衰退は自業自得であり、業界の「学校」に「廃校」の噂があちこちで囁かれている。新規入学者が無くなり、教育レベルの如何にかかわらず次世代を担うマトモな者たちが居なくなれば、業界が実質的に自然消滅する。あるいは、カイロプラクティックが柔整師や鍼灸師のテクニックで終わるのか。この現状を業界団体のリーダーたちはどう考えているのだろう。 末筆ではございますが、国内業界の健全な発展に深い関心を示してくれたDrジョン・スウェイニーの逝去に心からお悔やみを申し上げます。御意見番 物申す心斎橋の異邦人達中 垣 光 市 DC これからの霊性時代における新しい医学が、超三次元になるために最も必要なことは、医師(診療者)がなりきっているエネルギーが、患者のなりきるエネルギーと共鳴することである。ドクターガンステッドは、このことを直感的にわかっていた。 彼はこうなると選択し、患者はそうなると受け入れた。これは、三次元の地球レベルの診療にありがちな、医師の信条や患者の信仰とは、性質を全く異にする。 ドクターガンステッドのブレない意識が、患者のブレない意識と共鳴し、共鳴がおきたところで、唯一、奇跡といわれる結果が生まれる。 彼が教えることで、最も重要かつ不可欠なことは、そういうことである。決して、診療の原理や理論、分析やテクニックではないのである。 彼には、彼にとって最も適した環境があるのと同様に、誰にでも自分だけに最適な環境があることから、誰かの真似をしたとしても、その誰かを超えることはできないということが解る。 誰かを超えて、超一流になるためには、絶対実現という意識に到達するための、自分だけの絶対環境を作り上げることが必要だ。そして、それを可能にする人間存在こそが、自分が関係する患者を、同様な絶対実現の領域に誘うのである。 ドクターガンステッドのビデオを見ていると、魂レベルの自信が伝わってくる。 それは、理論でもなく、テVol.22クニックでもない、魂の気迫である。自分の診療にて、目の前の人間を救うという自負でもある。 私は、はるか以前より言っていたように、今ではどの地球人でもできなかったレベルの超次元診療を発信している。ガンステッドだけを、マニアックに追求し、実践した時期がある。その時も、皆に述べていた。「これは、将来への一過程である」と。 ガンステッドが一時代を築いたが、私ドクタードルフィンは、これからの新時代を築こうとしている。私の本は、今や、年間20冊程度、いろいろな出版社から、出版される予定である。 今までの地球にない、新しい情報と発信が、人類と地球を変えるのである。それが、世界の雛型である日本での私の使命だから。ドクターガンステッドから教えられる誰も知らないことGCJ代表 ドクタードルフィン 松久 正松久 正MD, DC 男の子(小学2年生8歳)のママからの手記です。 多動、言葉を話さない、理解能力の乏しさで困難を抱え、療育でも行き詰まりを感じていたところ、小児カイロを紹介されました。触覚過敏のせいでうまく施術を受けてくれるか?とても不安でしたが、小畑先生がリズムに乗って進めて下さり、身体も委ねている様子であっという間に数分で終わりました。 その日は帰宅後、まさかのお昼寝をしました。食欲旺盛で体力もあり、夜もなかなか寝付けないタイプなので、赤ちゃんの時以来のお昼寝にビックリしました。その後しばらくは本当に穏やかで、よく笑って過ごしている様子が見受けられました。 そして、小学校や放課後デイサービス等で過ごしている様子を先生方に聞くと、音楽をしっかりと聴いている姿が増え、それによってリラックスして過ごせるようになったり、お友だちがやっていることをよーく見ていたり、興味を示すことが多くなってきているとのことでした。 その後の睡眠ですが、数か月ほど前までは、夜に寝入るときの定期的な大泣き・発狂が施術を開始してからとても減り、睡眠の質も良くなってきているようです。 長く小児カイロを実践する中で、このような報告や評価をいただけることが今も最高にうれしい瞬間であり、もっと多くの子どもたちに小児カイロが届くように今後も活動を継続していこうと、新たなモチベーションも与えてもらっています。 重度の自閉症児が抱える課題や特徴がすべて消えてしまうことはありませんが、そうであっても、両親や兄弟や家族、学校の先生方など、男の子に関わるすべての人々が小さな変化を喜んでくださることはとても重要です。 そしてその小さな変化をきっかけに、男の子の目の前にある世界がどんどん広がり、周囲との関わりやコミュニケーションがスムーズになれば、本人も家族も周りの人々も、みなさまに喜びがもたらされることでしょう。 小児カイロを実践する幸運に恵まれたドクターとして、役割が十分に果たせたとは言い難い現状ですが、自閉症児など特別な支援を要する子どもたちとの関わりはライフワークそのものです。 これからも小児カイロの活動を積極的に行い、もっと多くの子どもたちの笑顔が見られるよう頑張っていきます。vol.21重度の知的障害を抱える自閉症児と小児カイロ   近年、様々な技術セミナーが増加しているように感じる。それは、民間のカイロプラクティックや整体スクールが相次いで減っていっているからだ。技術セミナーは、安価なものから高価なものまで、期間もバラバラなのが現状。つまり、良いものから悪いものまであるということ。行ってみれば、商品販売目的だったということもよくある。どれがアタリでどれがハズレかは、ご自身で事前に念入りに調べる必要がある。セミナー中に「私に合わないな。」「怪しいな。」などと思ったら、途中で帰ることをおすすめします。編集後記〒160-0023東京都新宿区西新宿3-1-5新宿嘉泉ビル8FTEL0120-223-505 FAX0120-223-509E-mail:info@chiro-times.co.jpURL:http://www.chiro-times.co.jp/日本医科学出販株式会社 カイロタイムズ編集部カイロタイムズでは、皆様からの広告・寄稿・情報提供を募集しております。

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