カイロタイムズ116号(高解像度)
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(6)2019年2月18日発行 カイロタイムズ 116号 昨年12月18日に産業経済新聞で、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師、柔道整復師らが従事する施術所で、法律で認められていない項目を掲示する不正広告が横行していることが分かり、報道された。 これは、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師、柔道整復師らの国家資格者に広告掲示の不正について掲載されているが、そのうち手技療法者全体に関わることになるだろうとカイロタイムズ編集部として感じている。 この機会に広告を規制する法を見直し、今後のために役立ててみては如何でしょうか?編集後記〒160-0023東京都新宿区西新宿3-1-5新宿嘉泉ビル8FTEL0120-223-505 FAX0120-223-509E-mail:info@chiro-times.co.jpURL:http://www.chiro-times.co.jp/日本医科学出販株式会社 カイロタイムズ編集部カイロタイムズでは、皆様からの広告・寄稿・情報提供を募集しております。 21世紀の今日でも、純粋にカイロプラクティックを愛し、伝統を継承し、識能を練磨し、ガンステッドの上部頚椎のテクニックで多くの患者をカイロプラクティックで救っている真のカイロプラクター(DC)達が存在します。 米国では、多くの患者達が自分の持つ医療保険のネットワークに入っているドクターを探しますが、保険を使わずに自由診療で臨床しクリニックを運営しているDCも少なくありません。 モダリティーと呼ばれる様々な他の療法を一切加えず、素手によってのみアジャストするケアだけで、保険にも頼らずに盛業しているDC達の存在そのものが「カイロプラクティックの真価」を証明しています。 そういった真のカイロプラクター達は、患者教育の重要性を認識しカイロプラクティックとその健康観などを根気良く患者や地域社会に伝道し続けています。 また、BJパーマーDC,PhCがそうしたように、最新の科学技術を常に取り入れて、サブラクセーションを矯正することで得られるカイロプラクティックの効果などを証明しようと努めています。 2018年9月28・29日に開催されたICAカイロプラクティック哲学評議会とカイロプラクティック発展センターの主催する適応性研究シンポジウムに出席した際にも、ガンステッド系の数人のDC達を中心にKubios社製のHRV(Heart Rate Variability)計測システムを用いて交感神経トーン、副交感神経トーンなど自律神経の機能を測定し分析することで、サブラクセーションへのアジャストが神経系に及ぼす作用を研究しデータを共同で集積した経過報告がありました。 また、2018年11月にICA上部頚椎ケア評議会の会長に選ばれたIan Bulow, DC, DCCJPはブレアーというHIOから派生したテクニックの達人ですが、ConeBeam CT 3D imageという歯科用を改良したCTを用いて3Dの頚椎画像を撮影し、上部頚椎の分析法を発展させています。 こういった試みが真のカイロプラクティックの進化であり発展に繋がるものです。 巷にはDCであってもカイロプラクティックを修得できず未熟なテクニックのまま結果が出せないことを補うために他の方法を付け足したりして進化させたと嘯いている輩が多い中、本物のカイロプラクターがこうして活躍していカイロの存在意義③松下 順彦DCる事実を日本のカイロプラクターの皆さんにも知って欲しいと思います。そして、真のカイロプラクティックを修得し臨床するようにして頂きたいと思います。 DCの中には、サブラクセーションは根拠がない過去の概念だからカイロプラクティック専門職として削除し使わないようにしよう、と主張する獅子身中の虫もいます。 しかし、先回の記事で、根拠と言われる医学・科学誌に論文が掲載されるという事が、製薬企業などの資金提供の影響でもはや信用できない状況になっていることを紹介しました。 その影響の一つが、製薬企業の敵である薬を用いないカイロプラクティックを貶めることであり、多くの医学誌ではサブラクセーションやアジャストメントというカイロプラクティックの言葉を用いる論文を排除するという傾向にもありました。 いくらDCが論文を寄稿しても、サブラクセーションという単語を使えば掲載されないのですから、根拠が作れない仕組みになっているのです。ご存知でしたか。 そんな厳しい状況下で、信念あるDC達は臨床・研究し、地道にカイロプラクティックを未来へ継承する努力をしています。モダリティーと呼ばれる様々な他の療法を一切加えず、素手によってのみアジャストするケアだけで、保険にも頼らずに盛業しているDC達の存在そのものが「カイロプラクティックの真価」を証明しています。これからも同じ志を持ったカイロプラクターを増やしていくことが、今後の業界には必要なのではないでしょうか。Vol.上村 高史DC 患者さんはインターネットで腰痛、頚椎痛、等のキーワードをいれて検索すれば、診断名、治療院も含めて簡単に見つける事は可能です。ただそれがその方の検査、治療、施術するのに正しい治療院、診断かはまた別です。HPはどこも良い事ばかり記載されています。どの治療院、病院もその患者の怪我の詳細や既往歴を含め中々聞き出すことが難しいです。診断名だけ先行しています。 例えば手術歴や骨折等があった方、また古い怪我がある方はその執刀医に聞くことが一番ですがそれは不可能に近いです。要は同じ診断でも人それぞれ骨格、筋肉量が違いますので術後の経過が違い、何年経過しても痛みが残っていることは術後のリハビリ、治療次第で変わってくるのは当然のことだと言えます。 私の場合、通常紹介者以外は電話での相談は時間を取られるので基本メール相談で受付しています。中には長文で細かく詳細を書いて相談される方も毎週います。どうしても電話で話をしたいのでと留守電に何度もメッセージを残される方もいます。 適切な処置をされていても人それぞれ感じ方が違いますので使用頻度が多いとか、プロであればオーバートレーニング、使い過ぎでの痛みの再発は良くあることです。それでも毎日の生活、毎日のプレーを続けなければいけないわけです。 前回、膝の手術の話をしたその患者も術後長時間歩いた時は多少痛みがありますが、普段の生活ではほとんど気にならない程度で腫れもなく以前の痛みとは違い順調に回復に向かっています。それは一般の方にはとても大事で痛みで行動を制限されている方、気持ちが低下している方がとても多いのです。誰もが毎日笑って自分のやりたい事をしたいものです。天気、気温によって痛みが出る方もいますが、それは普段のストレッチや軽いトレーニングで補って再発防止をしています。 それでもまだまだ左右下腿の筋力に差がありますので毎週本人に体調をメモしてもらい、気づいたことを書き留めてもらっています。ちょっと長く歩けたとか、階段を下りても痛くないとか、ちょっとした気づきが向上心を生み、幸せ脳への刺激になります。それが本人にも良いようで、良い経過記録が良い記憶に繋がっています。母親が明るくなったと娘さんが言うように整形外科へ紹介するのに         大切な事DrDrムウエムムウエムララののリアリリア床ダイアリー臨床ダイアリDr ウエムラの臨床ダイアリーVol.12上村高史 DC家族に笑顔が多く出ます。そういうことをしておけば整形外科での再度診察時にも中々忘れていて思い返すことは難しいですが、経過を説明するのに役立つわけです。 人間ちょっと痛みが無くなると以前の悪い記憶を忘れてしまいがちです。痛みが無くなったから治ったとイコールではないことはご本人にも伝えています。それは施術過程で触診検査、可動域検査、ストレッチ等での筋肉の張りの違いなども本人に体感してもらい、できるだけご自身の身体の痛みと感覚と僕が言っていることを脳がリンクするように行っています。痛みが無くなって直ぐに走り出したくなる方が多いですが、まずはウォーキングから徐々に時間を延ばして、ペースを上げて、ジョギングからランニングに行くことが大事です。それをいくつもハードルを飛ばしてしまうので今までやって来たことが無駄にならないようにペースを制限することも大事です。 術後のリハビリ、アジャストの大切さが患者の回復度合いを見て感じられます。 そして何より患者が自分で治したいと思うようにサポートすることです。患者も除々にリハビリのペースを上げていくことで、自分がちょっとした事でも出来たことに気付き、その結果リハビリへの向上心を生み、幸せ脳への刺激につながるのです。 どの怪我に関しても治療選択の可能性が多々あるので今後も引き続き、どの選択がベストであるか患者と向き合って考えていきたいと思います。 次回は他の症例についてお書きしたいと思います。岡井DCのテクニック・ブック ~基本編~ 実践カイロプラクティック アジャストメント テクニック 岡井健D.C.著/B5判 ¥4,428(税込、別途送料)注文はカイロタイムズホームページより http://www.chiro-times.co.jp/商品/Chapter 1 「新カイロプラクティック・アジャストメント理論」Chapter 2 「Lower Cervical Spine 頸椎下部、C2-C7」Chapter 3 「Atlas アトラス、C1」Chapter 4 「Occiput 後頭骨」Chapter 5 「Thoracic Spine 胸椎」Chapter 6 「Lumber Spine 腰椎」Chapter 7 「Pelvis、Ilium&Sacrum 骨盤、腸骨と仙骨」目と心を開いてこの一冊を吸収しよう!

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