カイロタイムズ114号
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(7)2018年8月20日発行 カイロタイムズ 114号 アメリカ合衆国に於けるカイロプラクティック法規の始まりは古く、1899年のイリノイ州医療条例にカイロプラクティックの合法的な臨床を許可する初めての法的文言が含まれていて、その法の下で「その他の治療家」を意味する〝OP〞として、「カイロプラクティック学校ダヴェンポート」卒業生ミノラ・パックスソン(1855-1950)が1904年5月24日にイリノイ州免許証438番を獲得した﹇FCLB﹈。そして、O.G.スミスは自身の無投薬療法をカイロプラクティックと宣言して、パックスソンと同じ日にイリノイ州医療条例の下に免許証440番を交付されている。 ミノラ・パックスソンは、イリノイ州デュペイジで両親エイモスとエリザベスのもとで1855年7月11日に生まれた。エイモスは1868年に自分の農地を売って家族でロックポートに移り、郵便局長を4年間務めた。1875年にミノラはシカモア・スクール(Sycamore School)で教職に就き、退職してロックポートの実家近くの小学校に移り、低学年と中学年を受け持った。2年後にイリノイ州ブルーミントンで教職に就いたが、病気の母親の面倒をみる為に結局はロックポートに戻った。 D.D.パーマーのカイロプラクティック・スクール・アンド・キュアで1900年にカイロプラクティックの学位を受けたミノラ・パックスソンは、D.D.の2番目のカイロプラクティック・カレッジとして知られる、カリフォルニア州サンタバーバラのパーマー・カイロプラクティック・スクールで教育者としての人生を始めた。 その後、ミノラは、パーマー卒業生のオークリー・スミス(O.G.Smith,DC)とソロン・ラングワーシー(S.M.Langwor-thy,DC)の協力を得て、1901年にアメリカン・スクール・オブ・カイロプラクティック(ASC)をアイオワ州シーダーラピッズに共同設立した。また3人はアメリカン・スクール・オブ・カイロプラクティック・アンド・ナチュラル・キュアをシーダーラピッズで始めた。ASCに於いて、パックスソンがカイロプラクティックの学校では他に先駆けて産科学と婦人科学を教える最初の教授の座に就いた。またパックスソンは生理学と症状学の講義も担当した﹇PCC﹈。そしてミノラ・パックスソンは無投薬ヘルスケア提供者を規制したイリノイ州医療条例の下に公的な開業免許を得た最初のカイロプラクターであった。 1905年にO.G.スミスがASCで顕微鏡下にリガタイトを発見し、ナプラパシーの科学的根拠を確証し、シカゴ・カレッジ・オブ・ナプラパシーの基盤を確立した数週後に、ミノラ・パックスソンは彼女のライセンスをシカゴに移した。よって、二人はもはやラングワーシーのアメリカン・スクール・オブ・カイロプラクティック・アンド・ネイチャーキュアとの関係が無くなったと推測する﹇Zarbuck﹈のが妥当であろうが、1906年にパックスソンとスミスとラングワーシーの3人は、最初のカイロプラクティックの教科書「近代化されたカイロプラクティック(Modernized Chiropractic)」を共著した。 1907年頃、ミノラはシカゴ出身の土建業者ジョージ・ヒンクリフ(George Hinchli)に嫁ぎ、1910年の国勢調査ではヒンクリフと彼の子供達と共にシカゴに住んでいた。1912年頃、一家はテキサス州ヒューストン地域に移った。東西テキサス鉄道のヒューストンから80キロ北東のリバティー(Liberty)郡にエクセルシオール(Excelsior)の街があった。エクセルシオール郵便局が1912年に設立され、その年の6月にはミノラ・パックスソン・ヒンクリフの指示で街の設計図面が描かれた。街を取り巻く深い森林の中を多数のトロッコ線路が縦横に走り抜け、ジョージ・ヒンクリフがエクセルシオールで製材所を操業した。 しかし、郵便局が1917年に廃止され、地域は捨て去られた。 ミノラ・パックスソン・ヒンクリフは95歳の誕生日を目前にして1950年7月19日にこの世を去った。最初の公的なカイロプラクティック・ライセンスを受けた上に、数々の「初めて」を成し遂げたミノラの功績は大きい。 さて、サンタバーバラのD.D.の学校はどうなったのか、またラングワーシーとアメリカン・スクールはどうなったのか、深まった謎を解くためにひとまずダヴェンポートに戻るとしよう。この続きは次号のお楽しみに。カイロプラクティックの歴史(第9回)カイロプラクティックの歴史(第9回)中 垣 光 市 DC最初のカイロプラクティック・ライセンスカイロタイムズに広告掲載しませんか?カイロタイムズに広告掲載しませんか?広告主募集!商品紹介代理店募集セミナー案内など0120-223-505TEL:E-mail: CHIRO-TIMESinfo@chiro-times.co.jp日本医科学出販株式会社カイロタイムズ詳細は下記までお問い合わせください。締切は発行日の1ヶ月半前1ヶ月半前115号予定2018年11月発行116号予定2019年2月発行ニュースキャンSWⅡただ今、無料出張デモ開催中未来の健康予報スキャンで未病を見つけて、メタセラピーで調整。NewScan-SWⅡ※画像はイメージです。大幅に小型化!現代人の健康管理システムセラピー前セラピー後コンパクトで持ち運び簡単着衣のままでヘッドホンを付けるだけ簡単な操作視覚に訴求するのでカウンセリングがしやすい副作用がない5つの特徴ニュースキャンSWⅡのさらにさらに ニュースキャンSWⅡは、旧ソビエト連邦が、軍事利用と宇宙事業での利用を目的として、その叡智を結集し、開発しました。現在ではロシアの宇宙飛行士の健康管理にも採用されており、近年、メディアでも大きく取り上げられています。 人間の臓器・器官はそれぞれ固有の周波数を持っています。ニュースキャンは、体内に超低周波を流し、検知した周波数の乱れにより体の状態を予測したり、本来の周波数を流すことにより不調を改善したりします。 使用方法は、最新のソフトウェアを搭載したパソコンと機器本体を接続し、ヘッドホンを着用するだけで、大変手軽で簡単です。 お客様の健康管理サービスとして、新メニューとして、あるいは集客ツールとして、使い方はいろいろ。是非、お役立てください。http://www.chiro-times.co.jp/E-mail : info@chiro-times.co.jpTEL : 0120-223-505FAX : 0120-223-509日本医科学出販株式会社カイロタイムズ編集部お問い合わせはこちらから

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