カイロタイムズ113号
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(3)2018年5月21日発行 カイロタイムズ 113号 CareTEXは2015年に第1回が開催され、2017年には360社の企業が出展して介護業界関係者1万5千人が来場する大規模展示会へと成長した。第4回となる2018年は、CareTEXに新たに地域包括ケア・ICT・見守りなど超高齢社会を支える「まちづくりのアイディア・技術・サービスを集めた超高齢社会のまちづくり展『CareCITY』、介護現場における様々な課題を解決する先端技術(IoT、ロボット、AI、VR等)を集めた次世代介護テクノロジー展『Careテクノロジー』、健康機器・健康食品からファッション・アンチエイジングまでアクティブシニアの「健康で長生き」を支援する商品・サービスを集めた国際健康長寿産業展『ヘルスケアJAPAN』が同時開催された。近年は介護関連商品やサービスの進歩が特に目覚ましいが、まちぐるみでの取り組みによる「暮らしやすさ」や、介護が必要になる以前の、健康状態の維持を目的とした取り組みも注目だ。 竹炭が抗菌・消臭・遠赤外線など優れた特性を持つことは広く知られている。伝統的に使われてきたこの古き良き素材を、次世代素材に進化させたのが(株)イー・デザイン・オフィスだ。自社プラントでの独自製法で開発した、安心・安全で食べられる「純竹炭」をベースにライフスタイルブランドを展開している。「純竹炭」は高純度・多孔質・弱アルカリで、備長炭に比べカリウム35倍、ナトリウム10倍、マグネシウム5倍とミネラル分を豊富に含有している。新製品「パウダーパレット」は国産オーガニック野菜を低温乾燥後、ミクロサイズにパウダー化したもの。ラインアップはいずれも有機野菜で、かぼちゃ、ほうれんそう、にんじん、ごぼう、そして純竹炭と色も鮮やかだ。味と栄養にこだわり、生のままより甘みと風味をより強く感じる仕上がりになっている。栄養価が高く離乳食や野菜嫌いの子ども・シニアの補助栄養源にも最適だ。ふりかける、混ぜる、溶かしてソースにするなど使い方はアイディア次第。シニア向けの地味 2018年3月14日(水)〜16日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて「東京ケアウィーク2018」が開催された。本展は、介護業界国内最大規模のBtoB商談展である「第4回CareTEX2018(【国際】介護用品展/介護施設産業展/介護施設ソリューション展)」に、新たに3つの展示会が加わったもの。4展を総称し「東京ケアウィーク2018」として開催された。主要企業約500社が出展し、介護・健康から先端技術・まちづくりまで、超高齢社会の課題解決のためのあらゆる商品・サービスが一堂に集まった。来場者は3日間合計で約1万9千人、年々その規模は拡大している。で手堅い商品が多い中、絵の具を使うように美味しいアートを描くことができる本品は斬新だ。「純竹炭」を活かした先行発売の洗浄ジェルや機能性ウエアとともに、安心・安全はもちろん健康で美しく、しかも手軽に楽しく使える同社製品は、ジャンルも年代をも超えて人体環境を整える一助となりそうだ。 呼吸の質の低下は心身のバランスを乱し、鬱やストレス・不定愁訴の原因や生活習慣病の遠因とも言われている。呼吸という側面から、来る超高齢社会に一石を投じるのが「音楽呼吸法」だ。(合)音楽呼吸総研は、音楽と呼吸をシンクロさせて幸せホルモン「セロトニン」の活性化を図り、心身のバランスを整える独自プログラムを提案。よくある音楽と呼吸・体操などの組み合わせにとどまらず、滑舌発音脳超高齢社会の課題解決のための商品・サービスが集結東京ケアウィーク2018開催4つの専門展示会「古くて新しい次世代素材」が人体環境を整える「健康はエチケット」の時代へトレ呼吸、嚥下筋強化呼吸、童謡唱歌呼吸、俳句川柳呼吸、マラソンなど、子供からシニア・アスリートまで必要かつ親しみやすいプログラムが豊富に用意されている。集中力を養うメンタル調整にも多大な効果を発揮しており、平昌オリンピックで金メダルを獲得した女子スピードスケート・団体パシュートの菊池彩花選手も同社のプログラムを取り入れた一人である。 「介護レク」はだいぶ増えてきたが、介護状態になる前に健康であることを維持する「健康レク」を推奨する同社宮浦代表は「健康はエチケットだ」と語る。後期高齢者人口は、団塊世代全てが75歳以上になる2025年には2180万人に達すると推計される。誰もが最低限の健康維持に努めることが当然の時代が、今まさに訪れようとしている。 ガンステッドの残した有名な言葉の中に「探せ、受け入れろ、正せ、そしてそっとしておけ(Leave it Alone.)。」がありますが、大学に入るため、ニュートン系物理学をベースにした理数科・医療科学を叩き込まれるだけだった当時の自分には、この言葉の意味を理解できていませんでした。 ドクターとして働き始めたばかりの頃は、自分の知識、経験や技術や新しい情報などを駆使して患者の状態を「何とかしてやろう!」と思えば思うほど、状況はなかなか改善しないケースばかりで、もがけばもがくほど悩みも深まり毎日が面白くありませんでした。 そんな僕に恩師たちは、「テッド(僕の通称)、グリーンブックを読め!」と言ってくれました。100年以上前に書かれたものですから、最初は何が書いてあるのかさっぱりわかりませんでしたが、何度も繰り返し触れていく中で徐々に読めるようになっていきました。 その中で一番衝撃的だったのが、B.J.パーマー著の22巻「ヤツの中に潜む偉大さ」でした。そこには、B.J.がどうやって「イネイト・インテリジェンス」の存在に出会い、委ね行動することが、最終的に最善の結果をもたらしたかを事細かにオムニバス形式で書かれていたのです。闇の中にいた自分に眩しい光が差してきたような気がしました。その本に触れてからは、心の中がなんとなくすっとして、言葉には表せな「Leave it Alone.(そっとしておけ)」の本当の意味とは?江川 哲也DCVol.17江川 哲也 DCい堅固な確信と余裕が持てるようになっていきました。 アジャストメントをより的確に魂を込めて行い、生命に内秘められた崇高な叡智の無限のパワーと精巧なデザイン、そして人為的な試みや浅はかな今の医学では到底太刀打ちできないイネイト・インテリジェンスに謙虚に委ねることが奇跡を起こすのです。だからこそ、今まであった頭の中の「教育されたマインド」ではなく、「it:ヤツの中に潜む偉大さ」に任せておけ!というのが、ガンステッドの残した「Leave it Alone.:放っておけ!」の本当の意味だったのではないでしょうか? 今季のインフルエンザは全米で猛威を振るっています。ここカリファルニア州だけでもインフルエンザがもとで2月の一週間の間に65歳以下の患者36名が亡くなり、去年の10月からではその数が163名にも上っています。病院は患者であふれ簡易テントを立てて対処しており、多くの薬局で治療薬が品切れになるという事態が起きています。これを踏まえ報道機関や医師達は予防接種を受けるよう勧め、それが唯一の正しいことであるかのように発言しています。 ですが、ここにショッキングな統計があります。ここ北半球より6ヶ月早く冬がやってきた南半球のオーストラリアでは今シーズンのインフルエンザ予防接種の有効性は10%だけでした。お隣の国カナダでは今現在で17%という統計が出ています。アメリカでも30%ほどにすぎません。この数値はあまりにも低すぎると思うのは私だけなのでしょうか。全米疾病センターの言い訳は「ウイルスが変異しワクチンの効かないものが出てきた」という毎年おなじみのものです。この低い有効性を見聞きしてもインフルエンザ予防接種に対する必要性や危険性に対する疑念があまり聞かれません。さらに懸念を覚えるのは予防接種の必要性への声が逆に最近高まりだしていることです。以前は学校が推奨する予防接種も理由があれば拒否できたのでカイロプラクターの子供達は予防接種を拒むことが普通でした。しかし今は強制となり拒めば通学できなくなりました。全てのワクチンをなくせとは思いませんが、予防接種に対する拒否権があることが望ましいと思います。食べ物以外の物質を身体に取り入れる最終判断はこちら側にあるはずです。 カイロプラクティック治療でイネートインテリジェンスを高めることで病気になりづらい身体になる可能性が高くなるという真実にいつの日か気づいてほしいものです。そしてインフルエンザ予防接種の有効性と同じ土俵で、カイロプラクティックのインフルエンザに対する有効性の発表も毎年メディアから聞ける日が来ることを願います。その時カイロプラクティックの有効性に全ての人が気づくでしょう。低すぎる有効性への懸念中島 一光DC

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