カイロタイムズ107
1/10

(1)2016年11月21日発行 カイロタイムズ 107号NO. 107 号発行日/2016年11月21日発 行/日本医科学出販株式会社〒160-0023東京都新宿区西新宿3-1-5新宿嘉泉ビル8F TEL:0120-223-505 FAX:0120-223-509Eメール:info@chiro-times.co.jp2月・5月・8月・11月発行  web会議の導入で 進行スピードを上げる 現状では、3〜4カ月に1回の頻度で「意見交換会」が開催されているが、多岐にわたる議案を協議するには明らかに時間不足だ。しかし、開催頻度を増やすことは現実的ではない。対策として、web会議の導入が決議された。実際に参集する本会議との間隔を計りながら、1〜1.5カ月に1回程度の開催を想定。各種議題を事前周知し、細部調整をできる限りweb会議で進める。各団体に持ち帰って協議が必要な案件については準備を早く始められるという利点がある。本会議当日は、重要議案の決議や事前調整できなかった案件の協議、お招きした有識者からアドバイス等をいただく時間に充てる。旅費や時間を節減しながら会議の進行スピードを確実に上げたい考えだ。 継続的な活動と   情報発信の重要性 法制化を進める上では、「業界組織」としての活動は必須だ。現段階で言えば法制化準備会議の開催もタダではない。会場費や通信費など経費がかかっている。活動継続にあたり、今後は会員組織を整備し、必要経費は会費から拠出することが協議されている。今後、展開したい活動に必要な費用も試算して適正額を算出する。会費額は未定だが、月額五千円〜一万円程度を検討している。 また、法制化に向けた活動のみならず、業界として外部へ情報発信する場も必要になるだろう。ホームページ開設などに必要な費用をどのように含めていくかも協議されているが、まだ結論は出ていない。本会議は現在12団体が参加しているが、さらに多くの団体の参加が望まれる。そのためにも、業界として活動目的や活動状況を分かりやすく開示する努力が必要になるだろう。 「やるべきこと」と    「やりたいこと」 今回オブザーバーとして臨席いただいた消費者庁の方から「カイロプラクティックの定義は何ですか?」というご指摘をいただいた。明快に答えられる状況ではないだけに耳が痛い。その仕事に従事する全員が「それ」がどんなものか共通認識を持ち、何か事が起きたときにその団体の誰かに通達すれば周知徹底できる。そんな統制のとれた組織体であることが「業界」としての第一段階だ。法制化以前にそこが望まれるが、今のカイロプラクティック業界はその要件を満たしていない。 そもそも法制化したらどうなるか、その先にあるはずの未来を全員が具体的にイメージできているのだろうか?そこが不明瞭であったり、誤解があれば、諸団体の賛同も協力も得られない。「すでに法制化が整備された他業界を参考にしてみてください」との言葉もいただいたが、これはもはやアドバイスではない。やるべきことをやってから出直しなさいとお叱りを受けたも同然。真摯に受け止めるべきである。法制化に必要な「やるべきこと」と、自分たちの思いのたけを積み上げた「やりたいこと」を、明確に分けなくてはならない。 いっそ業界構築のデザインを外部委託してはどうだろう。業界内の利害に無関係で、かつ行政との調整に積極的な弁護士かコンサルタントか…法制化に必要なこと、不足していることをストレートに指摘し、冷静かつ公平な目で業界構築を推し進めてくれる第三者が必要な時期かもしれない。 まだ時間はある 2016年リオデジャネイロオリンピック、パラリンピックの各国選手をサポートする医療チームに、後藤雅博氏・伊佐和敏氏2名のDCが公式派遣された。この素晴らしい朗報をきっかけに、業界としてまとまり、日本国内でも医療としての位置づけを確立する方向に進めたら…と思わずにいられない。トップアスリートへの施術提供を継続すれば、効果のエビデンス収集に役立つ光明となる可能性もある。優秀な人材を有する日本カイロプラクティック業界が、この混沌とした状態のままでいいわけがない。今、多少の犠牲を払ってでも本気で動くべきと、多くの関係者が感じているはずだ。自国開催のオリンピックというまたとない機会が迫っている。2020年、まだ時間はある。業界整備、法制化の行方はカイロプラクティック法制化推進(準備)会議開催報 告第1回 2016年8月24日(水)、東京虎ノ門にて第1回カイロプラクティック法制化推進(準備)会議が開催された。これに先立ち、2015年8月より法制化を目指し、カイロプラクティック諸団体の意見を交換・調整する「カイロプラクティック意見交換会」が2度開催されている。今回は、厚生労働省医政局医事課のご出席、ならびに消費者庁消費者安全課からも2名オブザーバーとしてご参加いただいての会議となった。会議風景個別にディスカッションを行う様子 インナービューティーで特に注目すべきは〝日本の伝統食〞と 〝発酵食品〞だ。お茶、コンニャク、きなこ、甘酒、酢、雑穀など、日本で長年親しまれてきた〝日本の伝統食〞が、健康食品にとどまらず美容業界へ参入。手軽に摂れて、しかも美味しくアレンジされた商品が多数出品された。一方〝発酵食品〞も、体調を整えて健康美へ導く乳酸菌や酵母、麹が配合されたドリンクなど、様々な商品が出品された。 美容業界では近年、外来のスーパー  15回目の開催を迎えた「ダイエット&ビューティーフェア」は、化粧品をはじめコスメ・美容機器、サプリメントを扱うインナービューティー業界等、様々な美容・健康業界のプロが集結するビジネス展示会。同時開催の「スパ&ウェルネス ジャパン」は7回目、「アンチエイジング ジャパン」は今回が2回目の開催となる。最新の美容機器をはじめ、今話題の新素材コスメや健康・美容食品など、美と健康に関わる商品やサービスが多数出品され、市場でのトレンド創出や情報交流の場としても高評価を得ている。出展企業の業態内訳(全体)は、美容施設関連が36・8%で最多。次いで運動・健康施設関連が13・9%となった。「美」と「健康」は、もはや切り離せない要素なのである。 今年は特に「水素」「珪素(シリカ)」「炭酸」関連の美容アイテム出品が増加。「水素」は吸引型やサプリメントなど約30企業が出品しており、注目度の高さが伺える。同じ吸引型でも、専用の発生装置なしでどこでも手軽に吸引できるハンディパッケージが出品されるなど、新たな形態も見られた。「珪素(シリカ)」「炭酸」では、美容マスクや石鹸、入浴剤などの幅広い美容アイテムがずらりと揃う。〝痩身よりも健康で美しい体型を目指す〞ボディメイキング・ダイエットゾーンなど含め、各ブースの先に見える共通テーマは、やはり「健康長寿」だ。 初秋の気配漂う東京ビッグサイトで、美容の総合展示会「ダイエット&ビューティーフェア」、エイジングケア(美と健康長寿)ビジネスが集う専門展示会「アンチエイジング ジャパン」、国内唯一のスパ&ウェルネス展示会「スパ&ウェルネス ジャパン」が同時開催された。2016年9月12日(月)〜14日(水)の3日間で、全国から379社が出展。今秋イチオシの最新商材が集結した本イベントの来場者数は合計26,340人、このうち約7割が女性だ。会期中、全日雨という悪条件さえも吹き飛ばす華やかな雰囲気は、美と健康を追求する業界ならではに違いない。プロ向け美容・健康総合展示会「ダイエット&ビューティーフェア2016/アンチエイジング ジャパン2016/スパ&ウェルネス ジャパン2016」開催最新美容・健康情報が集う3日間美と健康分野のプロフェッショナルが一同に集結!フードが注目されていたが、いわば日本のスーパーフードである国内の伝統食品への関心も徐々に高まっている。様々な研究が進み、外来のスーパーフードにも引けを取らない優秀な美容・健康食品であることが解明されてきたのだ。酵素やマクロビオティックを取り入れた食品等も多数出品されていた。食事内容や生活スタイルとともに、食材の安全性や国内の伝統食品を見直すことが「健康長寿」への重要なヒントになりそうだ。 健康になることを目指していたら思いがけず痩せられ、肌もキレイになった。その逆も多々あるだろう。健康食品と美容食品も、摂取目的こそ違うが有効な栄養素は共通していることも少なくない。そして食品に限らず、運動や姿勢といった要素が「美」と「健康」に及ぼす影響も決して少なくない。今後、健康長寿社会に向けて「美」と「健康」が、単体業界ではなく広く周囲を巻き込んで発展していくことが期待される。出展ブースで埋め尽くされる会場真剣に聞き入る参加者「美」と「健康」と   「健康長寿」注目すべきは「日本のスーパーフード」

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 1

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です