カイロタイムズ106
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(4)2016年8月22日発行 カイロタイムズ 106号全7回“オステオパシーテクニックを臨床で使うには!”1回 9月 4日 「MET頸椎へのアプローチ」2回 10月 2日 「MET骨盤へのアプローチ」3回 10月30日 「SCS理論および骨盤部・体幹」4回 11月13日 「SCS四肢へのアプローチ」参加費  一般各回 ¥20,000- 養成校学生 ¥10,000-5回 12月11日 「VIS基礎と交感神経の抑制・括約筋」6回 1月15日 「VIS胃と十二指腸」7回 2月12日 「頭蓋オステオパシー」イントロダクションサテライト・セミナー at京都主催:森田接骨院 Fax 075-312-6750 特別協賛:NPO法人アトラス・オステオパシー学院 帰国後、カイロプラクティックの学校で非常勤講師として働いていました。その時、オーストラリアから来られた講師と出会い、国際スポーツカイロプラクティック連盟(FICS)という国際的な団体があることを知りました。 FICSは、1987年に設立された組織で現在本拠地はスイスにあり、事務局はカナダにあります。現在、世界29カ国にあるスポーツカイロプラクティックの団体から構成され、毎年1回は会議が行われ、2年に1回は総会が行われます。今年は5月に、ノルウェーで会議が行われました。会議では北米、南米、アジア、地中海、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニアの代表が集まり去年の報告と、今後の活動方針を決めていきます。僕は2012年から、アジア代表を務めさせて頂いているので毎年参加していますがカイロプラクティックが法制化されている国と未法制化の国では規模、活動内容、問題など全く違い非常に勉強になります。 FICSは大きく分けて2分野で活動をしています。1、国際大会にスポーツカイロプラクターを派遣してスポーツカイロの普及を行う。2、スポーツカイロプラクターを育成するためのセミナーを行う。 FICSは国際大会にスポーツカイロプラクターを派遣するために、各競技の国際連盟のトップたちが集まる会議に毎年のように参加して、アピールしております。そこでスポーツカイロに興味を持った競技団体が国際大会に派遣を要請してくるのですが、2-3週間前の依頼が非常に多く、人員確保がいつも大変ですが、その状態でもFICSのメンバーは普及のために予定を調整して参加します。その積み重ねで今では定期的に世界選手権への派遣依頼がきたり、大きな大会ですとオリンピックの次に大きいと言われているワールドゲームズとの契約を結んでいます。4年に1回の大きな大会には、30-35人のカイロプラクターを世界中から募集して派遣します。 大会への参加資格を得るにはFICSのセミナーを修了し、院外活動や試験に合格するなど全てクリアして認定証を取得する必要があります。それを取得して初めてFICSが契約を結んでいる国際大会へ参加する最低限の資格を手に入れた事になります。その他にもチームの帯同歴、学歴、他の資格、国内や国際大会の実績などが審査の対象となります。国際スポーツカイロプラクティック連盟伊佐 和敏DCーツとスポースポーツとポポツーーポポポポポスポススススススポーツとスススポスポポポスポーツプラクティックププライロプイカイプラクティックププラププカカイロカイカイカカカカカカイロプラクティックカイロプスポーツとカイロプラクティック伊佐和敏 DC, ICCSP,ATCVol.2 2016年5月8日(日)に東京海洋大学 越中島キャンパス85周年記念会館にて学会大会が開催されました。日本全国から約120名の参加者があり、大変にぎやかな会となりました。前日の研修会では、帝京大学の蛭間栄介先生が「海外キネシオテーピング研究紹介」と題し、海外のキネシオテーピングの学術論文の提出数の変化、研究課題の傾向などを紹介されました。基礎研究よりケーススタディが多く、まずは効果の実証から始まり今後は基礎研究に進んでいくのではないかとこれからの学会大会の存在の必要性を強調されました。8日は、髙野光司氏の会長講演「キネシオテーピング療法学会と私」、DC加瀬建造氏の理事長講演「キネシオテーピングとキネシオテープの科学」、蛭間栄介氏の教育講演「海外のキネシオテーピング研究の動向」、他にも研究発表講演が14題目ありました。理事長講演では、昨年のシンポジウムでゲッチンゲン大学のマイケルクライン医学博士が講演された、キネシオテーピングが海外での手術後の痛みに対して、効果があるという臨床キネシオテーピング療法学会大会開催加瀬理事長講演内容と手術後の消炎鎮痛剤の軽減について、更には効果を引き出すための専用テープ(キネシオテックス)について、現在あるバリエーションと特徴をわかりやすく講演されました。研究発表講演も多岐にわたる題目でした。柔道整復師によくみられる症例のひとつで陸上選手の下肢に及ぼす影響、老人の歩行訓練への効果、微小循環動態に及ぼす影響、自律神経系指標の変化、筋緊張部位へのテープ貼付による姿勢の変化、認知症予防に有効なテーピングとアロマセラピー、仙骨に貼ることによって便秘改善例の報告、リンパ浮腫に対する効果の検証、テープのカット法、幅、種類による伸長性の違いの検証、テープの物理的効果など、興味深いものばかりでした。第8回 五臓六腑という言葉は、東洋医学の用語であり、解剖学的内臓とは似て非なるものです。現代医学では肝臓、心臓などと表現しますが、東洋医学では、単に肝心(しん)と呼びます。 五臓:1、肝の働き、①全身の臓腑の働きを円滑にする②感情をコントロールし、知恵やはかりごとを司る③胆汁を分泌排泄し、解毒作用に関係する④血液を貯蔵し、全身への供給を調整する 2、心の働き、高度な精神活動を支配する②血液を全身に送り込むポンプの役割を担う3、脾の働き、①飲食物の消化吸収を行う②水分の吸収を行う③血を統御する(正常な血行を保持し、血液が血管外に漏れるのを防ぐ)4、肺の働き、①呼吸作用を行う②水分を全身に配布する③気血生成の場である 5、腎の働き、①生殖、成長、発育、老化等、一生の過程を支配する②人の陰陽の基本、生命力の根本である③水分代謝の中枢である六腑:1、胆の働き、①胆は決断を司る②肝と表裏の関係にあり、共同作用を行う 2、小腸の働き、胃が受け入れ、発酵した飲食物を清濁に選別し、栄養分を脾に、カスを大腸に送る。心と表裏の関係にある 3、胃の働き、胃は水分や食物を受け入れる要である。脾と表裏の関係にある 4、大腸の働き、排泄を司り、肺と表裏の関係にある 5、膀胱の働き、水液が集まるところであり、腎と表裏の関係にある 6、三焦の働き 水液を臓腑に巡らす作用があると考えられていて、現代医学的にはリンパ管の流れに近似している 前号で触れたロシア製のセラピーマシン「ニュースキャンSWⅡ(以下、ニュースキャンという)」のリサーチ項目には、解剖学的内臓が細部にわたり配されていますが、これがそっくりそのまま、五臓六腑としても適用できることが分かりました。さらに、手足の十二経絡(気・血・水が運航する通路)もリサーチ項目に含まれていますので、東洋医学的に五臓六腑と十二経絡のセラピーができるのです。 ニュースキャンは、これらの波動の乱れをモニターへ通して、知ることができるだけではなく、正しい波動を共鳴させて気の流れを調えることができる類まれなセラピーマシンです。田中 凡巳 博士Vol.2Vol.2補完医療と波動療法田 中 凡 巳 博士「五臓六腑を調える」 AMの基本的な検査法の一つに「アイソレーションテスト」という機能学的検査法があります。分かりやすくいうと、患者に様々な動作を行ってもらい、施術者は下肢長検査法を指標にして、脊椎や四肢関節の神経関節機能障害(サブラクセーション)を特定します。例えば、胸椎8番の神経関節機能障害の有無を特定するためのアイソレーションテストは、腹臥位で自然体位の位置から両手を万歳依頼しました。ドクターファーは、矯正テーブルにうつ伏せの状態で、左腕を頭上に挙げるときに痛みが増すと若いドクターに訴えました。その時、若いドクターはドクターファーの機能的短下肢が劇的に短くなっていることに気づきました。こうして「T12のアイソレーションテスト」が生まれたと、AMテキストの第1版にも記載されています。 この「アイソレーションテスト」は、神経関節機能障害を特定する手法としては、画期的な発見で、患者にも受け入れやすい検査法です。そのため約40年以上もアクティベータのドクターによって使われ続けており、さらにはその検査法を客観的に証明する科学的研究もいくつか紹介されております。この「アイソレーションテスト」を検査法として組み入れたことで、アクティベータメソッドがシステム化され、「いつ、どこを、矯正し、あるいは矯正しないか」の基本手法が定められた経緯が伺えます。 アイソレーションテストが、脊椎や四肢関節の構造学的異常ではなく、神経学的異常を特定するという鑑別診断の観点からも臨床的に価値のある検査法です。整形外科医の視点では関節の構造異常が最大の関心事ですが、カイロプラクターや他の機能障害の改善を主とした治療家にとっては、関節の「働き」が正常であるかどうかが最大の関心事です。例え、椎間板ヘルニアや変形性関節症の診断を受けた患者であっても、特定の脊椎関節部のアイソレーションテストで陽性反応が示されなければ調整の対象にはなりません。 (次号につづく)するように頭部の位置まで上げて、テーブルの上に置くように患者に指示します。もしも、胸椎8番に関係する脊椎関節領域に神経学的エラーが存在していれば、神経生理学的作用によって、筋肉のトーンが変化し、機能的な下肢長差として示されます。 この検査法は1976年頃、偶然にドクターファーによって考案されました。ある日、ドクターファーは、T12レベルの左肋骨周辺に継続した鈍痛があることに気づき、若いドクターにアジャストをアイソレーションテスト保 井 志 之 DCVol.8

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