カイロタイムズ106
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(3)2016年8月22日発行 カイロタイムズ 106号バックトーク社患者教育ツール世界が認めた米国バックトーク社ツールで充実した「患者教育」を!初診時にリーフレット5種・小冊子2種と共に使用「サブラクセーション退化」(51㎝×61㎝)初診ファイルリーフレット5種・小冊子2種「カイロプラクティック」「頭痛」「腰痛」「頚部痛」「サブラクセーション」「よくある質問(FAQ)」「ケアを続ける6つの理由」ポスター3種「原因と影響」(51㎝×61㎝)「3タイプのケア」(46㎝×61㎝)商  品  名内容量単 価 (税込)小冊子カイロプラクティックケアを続ける6つの理由各50¥7,560カイロプラクティックのFAQ¥9,180ポスター3種類のケア1¥10,260サブラクセーション退化1原因と影響1商  品  名内容量単 価 (税込)初診用ファイル50¥12,960テーマ症状別三つ折リーフカイロプラクティック各50¥5,400サブラクセーション腰   痛頚 部 痛頭   痛お申込・お問い合わせはホームページ・お電話でCHIRO-TIMES日本医科学出販株式会社カイロタイムズ編集部http://www.chiro-times.co.jp/ E-mail : info@chiro-times.co.jpTEL : 0120-223-505 FAX : 0120-223-509 オーストラリアのIan Rossborough DCがネット上に公開した、生後4日の小さな赤ちゃんに対するアジャストメント動画に関して、現地のニュース番組でセンセーショナルに取り上げられるなど、オーストラリア国内外で議論となっているようです。 私は今回の出来事から、小さな子どもに対するアジャストメントの「写真や動画」に関して、その取り扱いおよびシェアのメリットやデメリットの判断、更には小児カイロの効果や安全性に関する最新の「エビデンス」の理解、そして小児科医療の有効な選択肢である小児カイロの根拠と意義に関する情報発信を継続する上で、日本における小児カイロの第一人者という立場から、改めて大いに参考にすべき事柄があると強く感じました。 自身の活動の中でも、少し前のことですが、新生児に対する小児カイロ・テクニックの一つであり、dural tension(新生児の強い緊張につながる硬膜や脊柱のねじれや緊張)を改善するためのreverse fencer(赤ちゃんを45度〜90度の範囲で30秒ほどゆっくりと逆さに持ちあげる形)というアジャストメント風景の写真が、ネット上では、「赤ちゃんが逆さ吊り!怖い !!」というコメントにつながった経験から、特に小児カイロ分野における写真や動画の「取り扱い」には細心の注意が必要になると「痛感」させられました。 例えば、今回のような動画をネット上に投稿するならば、その赤ちゃんの周産期におけるヒストリーをはじめ、ママからの訴え、検査結果、そして小児カイロ分野の全体的な根拠やエビデンス、更に夜泣きの赤ちゃんへのアジャストメントの意義など、バランス良く踏まえながら、説明を加えた上で公開する形が大前提になります。 ネット上には、実にたくさんの赤ちゃんのアジャストメント動画が存在しますが、とても専門性の高い小児カイロの知識や経験とともに動画をシェアしているカイロプラクターの割合は、一体どれぐらいでしょうか。 小児カイロに関する写真や動画をネット上で公開するのであれば、理論的背景はもちろん、プラス面もマイナス面も含めた反響や影響についての「想定」が乏しい状態のまま、決して安易に動画や写真は公開すべきではないと、私見として記しておきます。vol.10小児カイロの動画や    写真の扱いについて 再三に渡って言っているように、チラシはイチかバチかのギャンブルにしてはいけない。患者さんから頂いた大切なお金でギャンブルはしないで欲しいと思う。そして、チラシをギャンブルにしないためには効果測定が必須だ。 ところがこの効果測定は大変手間がかかる作業になる。そこから考えるとチラシを嫌がる理由は、たぶん効果測定を面倒臭がっているからだろう。たとえば、直近に使ったチラシの反応率は計算できているだろうか?反応からの来院率は何パーセントだっただろうか?その人達の何パーセントがリピートしてくれるか計算できているだろうか?いわゆる客単価はいくらなのか?平均の来院回数は?平均の継続期間はどれくらい?など、チラシを嫌がる人の多くはこういった計算をしたことがないのだろう。 こういった計算が出来ていれば、いくらまでチラシにコストをかけて良いかが簡単に割り出せる。そうすれば赤字には、絶対にならない範囲でチラシ戦略を立てられるので、現在の黒字を維持した状態で患者数や来院数や売上を増やしていける。 つまり簡単に言えば、チラシを嫌がる先生=集客に手を抜いている先生、ということになる。 もしあなたが、良い技術を持っていて住民の健康に貢献できるのであれば、より多くの人にそれを提供する義務がある。逆に数少ない患者さんの改善を長引かせてずっとお金を頂き続けることもしてはならないし、良くなった患者さんはケアへ移行してもらうか卒業させていかなければならない。そうなると腕の良い先生であればあるほど、集客はずっとやり続けなければならないことになる。 集客に手を抜いている先生、つまりチラシを嫌がる先生というのは、あえて誤解を恐れずに言えば、技術が未熟だったり、向上心が足りない先生だったり、または少ない患者数でも自分が生活できていれば満足、という自分のことしか考えていない、職業倫理や使命感も欠けている先生だったりするのかもしれない。 そうでなければ先生の素晴らしい治療技術をより多くの人に提供するためにチラシを活用するべきだし、その為には効果測定の努力くらいはして欲しい。今まで何となくチラシに苦手意識を持っていた先生は、ぜひ一度計算をしてみてはどうだろうか。先生の技術や想いを理解してくれる患者数を、もっとスムーズに増やしていけるはずだ。チラシでの集客④vol.12vol.12井元 雄一PhD カイロプラクティックに於いても事故が発生することがある。米国での統計では100万回のアジャストに1回の確率で事故が発生すると言われている。 正規のDC教育課程の履修を終えて州開業免許試験に合格した者達が十分の危機管理の基に行う治療ですらもカイロプラクティックに起因する事故や医療過誤は皆無ではないのだ。 日本にはカイロプラクティックを生業とする人達が6万人も存在し、国内業界を構成する内訳は有資格者が4割と無資格者が6割と言われている。ここで言う有資格者とは、柔道整復師や鍼灸師などの国家資格を所持する手技療法者を指す。  国内に於ける事故、或いは医療過誤はどうであろうか? 示談で治まるケース、保険扱いになるケース、そして国民生活センターへ報告されるケースが有り、泣き寝入りのケースも有る。  では、誰が事故を起こすのだろうか?単純に考えれば、無資格者=低知識低技能の方程式が成り立つだろうから、無資格者が多くの事故を起こしていると推測されるところだが、その推測とは逆に、某大手新聞の調査では、有資格者による事故件数が6割、無資格者による事故件数が4割となっている。有資格者グループが無資格者グループより1・5倍多くの事故を起こしているのが事実なのだ。 有資格者とは言っても、教育資質はどうなのだろう? 例えば、柔道整復師の教育課程にもかなりの差が有るのだ。 近年の規制緩和の結果、柔道整復師や鍼灸師の専門学校が増加し、生き残り策として、法が許す範囲の短時間で国家試験に合格する為だけの知識と技能を与えることで、潜在的需要に応える国家試験予備校の様な学校業者も存在する。 この場合、卒業生が国家試験に合格した国家資格所持者でも、柔道整復師として独立経営権を得ただけであって、国民の健康維持増進に必要な知識と技能は乏しいと感じざるを得ない。中には特定の骨折に対するギプスの仕方すら習ってないと言う有資格者が居ることに驚かされる。更には、柔道整復師や鍼灸師の専門学校が増加したことで必然的に有資格者人口も増加。今では整骨院・鍼灸院の数が喫茶店やコンビニよりも多く、競合業者への差別化として、カイロプラクティックのテクニックの週末セミナーに参加し、「ワン・コイン・カイロ」や「おまけカイロ」などを「売り」にする業者までもが増加し、それらに参加する有資格者が存在する。治療の質の低下や国民健康保険の誤用が疑わしい。  現実に無資格者が携われるのでカイロプラクティックは簡単と考える人達は多いようだが、どの程度しっかりと基礎科学や基礎医学などを学んだかも判断できない人にカイロプラクティックのテクニックだけを教えたところで、まともなカイロプラクターが育つ可能性は低いと思われる。簡単に見えることこそ頻繁に熟練の技能の産物であり、短期に何かを習得するには相応の素地素養が要求される。 カイロプラクティックを試みた柔道整復師が、患者の腰椎横突起を骨折させたことで近年の話題に上がった。恐らく、基礎解剖学もコンタクトも押圧の加減すら考えず、形だけの真似事が行われたに違いない。患者の安全への配慮が欠落しているのは明らかだ。 勿論、柔道整復師や鍼灸師などの有資格者の業界や行政への非難ではなくて、受療者国民の安心と安全を図ろうとしていることは、賢明な読者なら直ぐに御理解頂けると思う。  多少なりとも善後策に付いて述べたい。自信過剰や怖さ知らずからか、有資格者でも自賠責保険に入ってない人が多く、カイロプラクティック治療家の数は増加しているのに組合加入者と保険加入者の数は減少している。まずは医療過誤の備えを優先し、組合や組織に加入して少しでも正確な情報を得たほうが良い。 LACC卒カリフォルニア、ハワイ両州DCライセンス取得世界保健機関コンサルタント(2004)「カイロプラクティックの基礎教育と安全に関するWHOガイドライン」策定に参加大阪にて臨床活動中垣光市(なかがき こういち)      DC, CCSP プロフィール簡単カイロプラクティック短期コースの落とし穴中 垣 光 市 DC

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