カイロタイムズ105
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(4)2016年5月16日発行 カイロタイムズ 105号•カイロプラクティックは、処方箋薬、深部組織マッサージ、ヨガ、ピラティス、市販薬といったものより腰痛治療に効果がある。•DCは、腰痛治療において、理学療法士(PT)、医師を抑え、ヘルスケア専門職として最高評価を得ている。•DCは、患者との密なコミュニケーションを特徴とする、患者中心、全人的ケアを提供し、その結果、常に医師より高い患者満足度を獲得している。•DCは、米国の全32ナショナルフットボールチームにおいて活躍している。頚椎痛、ハムストリングや大腿四頭筋の張り、頸椎捻挫といった筋骨格系捻挫の治療を通じて、プロフットボール選手の能力を最大限に引き出している。•過去10年間で、米国では処方箋鎮痛薬の乱用が蔓延において、医師レベルを想定されている。DCにより提供される基本的サービスは、*2メディケイド、し、脊椎固定術の実施数は500%増加した。DCによる基本的サービスは、腰痛や脊椎障害の予防、診断、伝統的管理に対するプライマリケアアプローチを代表するようになった。これにより患者は、危険性の高い治療を減らしたり、避けたりすることができる。•同種の背中や腰のけがで比較した場合、最初にDCにかかった場合、外科医にかかった場合よりも28倍、脊椎手術に至る割合が低い。•腰痛治療においては、DCにより治療を開始した場合、医師の場合より最大20%、費用が安いという研究が最近発表された。•カイロプラクティックケアは、ステロイド剤、鎮痛剤、外科手術といった他の腰痛治療と比較すると、高い安全性に実績がある。 米国カイロプラクティック協会(ACA)はウェブサイト上で、米国でのカイロプラクティックの状況に関する統計を報告した。•米国には、全米カイロプラクティック試験委員会(NBCE)パート4まで合格し、州の免許を所有したドクターオブカイロプラクティック(DC)が約7万7千名おり、その他約3千名が、研究職や管理職にある。•全米18校のアクレディテーション取得カイロプラクティックプログラムに約1万名が在籍しており、毎年約2500名の卒業生がカイロプラクターとしての活動を開始する。•全米で約4万名のカイロプラクティックアシスタント(CA)が活躍している。•米国では毎年、成人・小児あわせて約2700万名がDCにかかる。•DCは、アクレディテーションを取得した4年間のDCプログラムで教育を受ける。プログラムは4200時間以上の授業・実習・臨床を含み、平均的なプログラムは、メディカルスクール(MD)やオステオパシースクール(DO)の授業時間と同等である。•DCは大半の州と連邦での*1メディケアプログラム退役軍人省、連邦公務員医療保障プログラム、連邦公務員労働災害補償プログラム、州公務員労働災害補償プログラムといった連邦医療提供システムにおいて採用されている。*1 高齢者向け医療保険制度*2 連邦と州が負担し、州が運営する低所得者向け医療費補助制度その結果、DCの医療過誤保険の保険料は、医師と比較すると大変安い。•DCの、強調的・全人的アプローチは、変化するヘルスケアの現実を反映しており、アカウンタブル・ケア・オーガニゼーション(ACO)や患者中心のメディカルホーム(PCMH)モデルによく適合する。ACOやPCMHモデルは、臨床的効果、患者満足、経費削減をもたらしている•2010年のシステマティック・レビューによると、脊椎マニピュレーションは、疼痛と機能性の面において、短期、中期、長期フォローアップ時の比較では、一般的に用いられる他の医療介入と同等、もしくはより優れた改善を示した。•米国内科学会と米国疼痛学会は2007年、自己治療で改善しない患者に対して、臨床医は、脊椎マニピュレーションを検討すべきであると連名で発表した。出典米国カイロプラクティック協会(ACA)http://www.acatoday.org/Patients/Why-Choose-Chiropractic/Key-Facts(ACA了承の上、翻訳・掲載)知っていますか?米国カイロプラクティックに関する統計米国カイロプラクティックに関する統計カイロプラクティックに関する重要な事実患者満足度・臨床的効果 臨床の傍ら、国際スポーツカイロプラクティック連盟アジア代表としての活動などもさせて頂いている伊佐和敏です。これまでカイロタイムズに1、2度記事を書かせて頂きましたが、今号から「スポーツとカイロプラクティック」のタイトルで連載をさせて頂くことになりました。カイロプラクティック(以下カイロ)がスポーツとどのように関係があるのかを色々な面から書いていこうと思いますのでよろしくお願い致します。 第1回目の今回は、自己紹介から始めさせて頂きます。僕は小学校から高校卒業までずっと勉強などほとんどしないで水泳ばかりしていました。高校卒業後はアメリカに留学しましたが、最初に渡米した目的はカイロの勉強ではなく、アスレチックトレーニングでした(TVで選手が倒れると、審判が人を呼び、怪我のチェックをする人が走ってきますが、あれです)。トレーナーの勉強は非常に楽しく、アメフト、バスケ、野球、ソフトボール、陸上、サッカー、バレーボール、水泳、テニス、ゴルフ、チアリーディングなど大学、近くの高校にある部活生の怪我の予防や評価、リハビリ、テーピングなど様々で、最終学年になると実際にチームに帯同もしました。 学生トレーナーとして選手の体調管理をしている時、捻挫や打撲など急性の状態に対しては効率よく処置することができ、100%の状態ではなく、時間や運動の制限はあっても、通常、3〜5日後には試合や練習に復帰させることができました。しかし、慢性的な腰痛、膝の痛み、肩の痛みなどの処置は現状維持が出来るかどうかだったので、さらに勉強が必要と考え、カイロの道に進むことにしました。 カイロの学校に行っていた3年半は、スポーツとはほぼ離れていました。しかし、卒後教育でスポーツ障害の治療やスポーツの現場での役割を勉強できるコースがあると友人から聞き、今までやってきたことが全て繋がると思い、スポーツ障害に特化したスポーツカイロの資格を取得することにしました。 普通のカイロは、全身、特に脊椎を重点的に勉強します。一方、スポーツカイロではスポーツ障害の多い四肢に重点が置かれます。アスレチックトレーニングの勉強をしていたので、全てが新鮮な内容ではなかったのですが、より成長させてくれたと思います。 アメリカのカイロのクリニックで1年半ほど働きながら卒後教育でスポーツカイロ、リハビリのコースを勉強自己紹介し、他に、アスリートへの治療で効果が高い2つのテクニックも勉強して、2007年11月に帰国しました。イサスポーツカイロプラクティック代表2003年 カリフォルニア州立大学ノースリッジ校卒業2005年 クリーブランドカイロプラクティックカレッジロサンゼルス校卒業2012年 国際スポーツカイロプラクティック連盟アジア代表就任伊佐 和敏(いさ かずとし)     DC, ICCSP, ATC プロフィール伊佐 和敏DCーツとスポースポーツとポポツーーポポポポポスポススススススポーツとスススポスポポポスポーツプラクティックププライロプイカイプラクティックププラププカカイロカイカイカカカカカカイロプラクティックカイロプスポーツとカイロプラクティック伊佐和敏 DC, ICCSP,ATCVol.1新連載パーマー・カイロプラクティック・カレッジ卒Okai Chiropractic(米国)、Jリーグアルビレックス新潟、Sリーグアルビレックス新潟シンガポールを経て、現在、ウエムラカイロプラクティックオフィス院長上村 高史(うえむら たかし)          DCプロフィール上村 高史DC こんにちは。ウエムラカイロプラクティックオフィスのDr ウエムラです。私の院には、大学病院やクリニックの医師からの紹介の方が多く来院されます。今回はそれについて、どのような患者が来院され、また、なぜ当院に紹介して頂いているのかについてお話していきたいと思います。 そのためにはまず、私の臨床におけるレントゲンの位置づけから始めなければなりません。私にとってレントゲン学は、米国パーマー大学の学生時代からスポーツ傷害と同じ位勉強している分野です。 米国のカイロプラクティック(以下カイロ)大学を卒業したDCの中には帰国後、レントゲンを撮らずに患者をアジャストしている方が多いと思います。日本国内では自身でレントゲンが撮れないのも理由の一つでしょうが、私のように、医師と提携している先生方もいますので理由にはならないかと思います。また、カイロのテクニックによって必要ないと考える臨床家もいますが、それは違うと思います。検査の段階で出来るだけ必要な情報はあった方が後々自分の助けとなります。私の臨床について言えば、奇形や手術後の患者の紹介も多いからです。 静止画の2Dのレントゲンでは情報に限りがあって意味が無いという意見もありますが、それは見ていないから分からないだけで、毎回全ての患者に撮っていると見えてくるものがたくさんあります。私もガンステッドテクニックにも使用するライン引きも使いますが、そのリスティングが全てを決めるわけではありません。 私は初回検査で以下のことを行います。①問診②視診③レントゲン・MRI画像等④触診⑤整形外科検査⑥モーションパルペーション⑦皮膚の温度チェック⑧体の可動域検査。初診時だけでなく再診時にも行い、アジャスト前に、もし問題が見つかればその専門分野のクリニック、大学病院の医師に送ります。これは日本のJリーグ、シンガポールのプロサッカーチームにトレーナーとして在籍していた時も同様に行っていました。 私は帰国後、米国、シンガポールでの臨床と同じようにやって行こうと思い、提携先を探すため、病院やクリニックを20カ所程見学しました。医療機関からの    紹介での来院DrDrムウエムムウエムララののリアリリア床ダイアリー臨床ダイアリDr ウエムラの臨床ダイアリー新連載Vol.1上村高史 DC私が訪問したのは、整形外科、内科、産婦人科、メンタルクリニック、消火器内科、脳神経外科です。皆さんはどの分野の専門医がカイロに理解があったと思いますか?次回はそれをお話ししたいと思います。

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