カイロタイムズ104号
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(6)2016年2月15日発行 カイロタイムズ 104号着けて着けて見つけて見つけて新しい集客ツールを提案調整する調整するデザイン一新!詳細は今号の折込チラシをご覧ください。ニュースキャンSW-ⅡニュースキャンSW-Ⅱ 子供が産まれたのをきっかけに、ゆっくり外を見て出掛けることが増え、今まで何気なく歩いていた街中でのものの見方が変わってきました。まず子育て関連では、興味深いことに、抱っこ紐をしている人たちのほとんどがシンガポール人ではなく、外国人であることに気づきました。共働きが多いシンガポール人は、子どもをメイドもしくはどちらかの両親に預けて仕事に出る人が多いので、子供を自分一人で外に連れて出る習慣があまりないことも理由かもしれません。 次に、生活習慣に関して気づいたのは、サンダル(特にビーチサンダル)を履いている人の多さです。特に女性のサンダル率は高く、オフィスレディでさえサンダルで出勤し、オフィスで靴に履き替える人が少なくありません。年間を通して熱帯でスコールも多い当地では確かに機能的な履物ではあるのですが、こうした通年でのサンダル着用が、がに股が多い原因となっています。そのため、日本人に比べると若い時から腰痛を訴える女性も多いです。 また、その他驚くのは、当地での冷房設定温度の低さです。設定温度18度も少なくなく、外は暑いのに建物や交通機関の中は寒いです。歴史的に見ると、常夏のシンガポールへの冷房導入は生活様式を一変させました。オフィスなどでの労働環境が大幅改善されたことにより、生産性が上がり、当地が先進国の仲間入りをするにあたり大きな役割を果たしました。しかし、冷房に慣れない外国人は室内で厚着、一方のシンガポール人は薄着という光景をどこに行ってもよく見かけます。 その他驚くのは、シンガポール人の、妊婦や子連れの方、お年寄りへの配慮です。公共交通機関では、必要としている人に対して席を譲るという行為が徹底されていますし、子供に対しても寛容なので、子連れでも外出しやすいです。もちろん国民性も関係あるかもしれませんが、日本でも見習うと良いなと思います。 最後に、昨年の12月より私の働いているクリニックに産婦人科医が加わりました。もともと一般医、小児科医がいましたが、私にとっては、さらに産婦人科医とも一緒に働けることは興味深く、産前・産後の患者にとっても、より来やすくなったと思います。これに私のカイロプラクティックが加わることで、新しい何かが生まれる2016年にしたいと思います。シンガポールの育児齊田 貴文DC アイオワに来てから数週間が経ち、自分の車も購入したことから少しずつ行動範囲が広がってきました。アメリカのスーパーマーケットに初めて行った感想は「この中で3時間は遊べる!」です。最近日本にもコストコやウォルマートができてきていますが、当時の私にとってその巨大さは見たこともないものでした。日本のスーパーでシリアルを探すと、棚の一角に数種類陳列されているだけですが、ウォルマートでは棚2列端から端までコーナーがあったり、日本では見掛けないような原色のケーキやアイスクリームが売られていたりと、初めて見る光景に興味津々でした。最も衝撃的だったのは、下着などを売っているコーナーを進んでいくと普通に銃販売のコーナーがあり、ライフルやボーガンなどが陳列されていたことです。 車のおかげで、ジムに通うのも簡単になりました。パーマー大学は自然医療科学の学校ですので、体に興味があるアスリート、ボディービルダーやパワーリフターなどがたくさんいました。パーマーはアメリカではラグビーの強豪校であり、ラグビー部員には奨学金も出ますので、カナダのプロラグビーを引退してカイロプラクターを目指している人などデカい男たちでジムはいっぱいでした。そこで後に私を香港に呼んでくれた、Dr リック・ラウとの運命的な出会いがありました。 パーマーには当時50人ぐらいのアジア人(日本・韓国・中華系)がいましたが、ジムで筋トレに励んでいたのは私たちを含め、3人だけでした。そのため、自然とリックと私は親しくなりました。まだ英語もまともに話せない私と根気良く意思の疎通を図ろうとし、理解しようとしてくれた彼には今でも感謝しています。私の英語力は彼とのコミュニケーションのために上達したといっても過言ではありません。 カイロプラクティックの学校に入るため、ほぼ全ての日本人はESLという英語の授業を受けます。しかし正直、ESLで勉強しても英語力は上がりません。英語力を上げるには友達を作ることが一番の近道です。友達を作るには何をすればいいのか。英語力を上達させる為に友達を作るのですから、面白い会話で盛り上げるのは無理です。何か趣味を持っているとよいと思います。同じ趣味についてならば少々英語力が低くても話は通じますし、相手も理解してくれようとします。(次に続く)米国留学時代の思い出5留学当時の青DC タイガー・ウッズが王座から落ちて数年、ついに今年アメリカが待ち望んでいたゴルフプレイヤーが現れました。彼の名はジョーダン・スピース、今年5回の優勝(2つはメジャー)獲得賞金は26億円、日本の賞金王でも1.6億円ですから桁違いの実力です。 彼は今年、タイガーの持つマスターズの記録を塗り替え優勝しました。全てのゴルファーが優勝を夢見るマスターズは多くの人々が注目し、テレビも生中継で6時間以上放映します。今回試合後の優勝スピーチで、ジョーダン・スピースはコーチ、トレーナー、カイロプラクターに感謝を表し、彼らの仕事は最高で、全てを信頼し、任せていると話したのです。 もちろんPGAの試合にもDCは常勤しており、多くの選手達も治療を受けていますが、優勝を勝ち取るためにカイロプラクターがどれほど貢献してくれたのかということをマスターズの式典でそれも生放送中に発言してくれたのですから胸が躍る思いでした。 私がカイロプラクティック大学に通っている時、アメリカで最も視聴率の高い番組であるフットボールのスーパーボウルを同級生達と観ていました。試合が始まる直前、ロッカールームが映った時、見慣れたカイロプラクティックテーブルが映り、クォーターバックのジョー・モンタナがカイロプラクターに右肩をアジャストされているではありませんか。しかもそのジョー・モンタナがあと数秒残して逆転のパスを決め、MVPに選ばれた時には、級友達と大いに喜び合い、ハイタッチし過ぎて肩を痛めたのを今でも憶えています。1億人以上が見る番組でカイロプラクターが映り、その治療を受けた選手がMVPに選ばれるなんて夢のような出来事でした。 ここで言えるのはアメリカのDC達が確実に患者達に素晴らしい影響を与えているということです。石川遼選手がマスターズでの優勝スピーチで、あるいは野球やオリンピックでアスリート達が勝利のスピーチで、当たり前のようにカイロプラクターについて言及してくれる日を夢見ています。スポーツにおけるカイロプラクティック中島 一光DC (102号より続く)それ以来、表面的には米医師会からのカイロプラクティックへの誹謗中傷は終焉したように見える。しかし、21世紀の今日でも、「薬」を用いないカイロプラクティックの壊滅を願う製薬業界と、製薬業界から経済的支援を受けている医師からのカイロプラクティックへの攻撃は続いている。 その典型的な例が「カイロプラクティックを受けるとストローク(脳卒中)を起こす危険がある」というものだ。この件に関しては、ハルデマンDC・MD・PhDらによるカナダでの大規模研究や同種の研究で「カイロプラクティックによって脳卒中が起こる確率は1千万回に5〜10件」や、「脳卒中が起こるリスクはMDの診療後もDCのケアの後も有意差はない」と報告されているにも関わらず、いまだに医師による論文やマスコミの記事などでしばしば目にする。 2000年の米医師会誌にスターフィールドMD・MPHの論文で報告されたように「米国市民の死亡原因の第3位は医師・医療であり、毎年約25万人の患者が医療によって死亡している」ような西洋医学に「カイロプラクティックは危険」などとは言われる筋合いはないのではないかと思う。 医師の中にも個人的にはカイロプラクティックに理解があり、自らの健康管理にカイロプラクティックを用いる者もいないわけではない。あるいは、互いに患者を紹介しあう関係を構築することが出来ないわけではない。しかし業界としては所詮異業種であり、同胞ではあり得ないのが現実である。世界人類から戦争や闘争が無くならないように、カイロプラクティック専門職への攻撃は今後も続くのであろう。 しかし、カイロプラクティックの戦いは外敵に対すものだけではない。業界内部の争いは更に根が深い問題として存在している。その原因には、まだカイロプラクティックの哲学や理論などが充分に発展し体系付けられていなかった1897年に、創始者のDDパーマーが学校を創ったこと、初期の頃の生徒には医師(MD)が多かったこと、そしてDDが発行したディプロマ(学位証書)には、ドクター・オブ・カイロプラクティックであることを証すると共に、DDから教わったことと同じことを他に教え、臨床することが出来ると書かれていたこと等がある。 それは、カイロプラクティックを全米に普及させる上で必要だったのだろうが、業界内にいずれ起こる問題の火種にもなった。米国カイロの歴史と潮流2松下 順彦DCVol.

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