カイロタイムズ104号
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(1)2016年2月15日発行 カイロタイムズ 104号NO. 104 号発行日/2016年2月15日発 行/日本医科学出販株式会社〒160-0023東京都新宿区西新宿3-1-5新宿嘉泉ビル8F TEL:0120-223-505 FAX:0120-223-509Eメール:info@chiro-times.co.jp2月・5月・8月・11月発行 2016年1月14日(木)〜16日(土)、昨年に引き続き、マンダレーベイホテル(米国ネバダ州ラスベガス)にて、パーカーセミナーラスベガスが開催され、カイロプラクター(DC)、学生、カイロプラクティックアシスタント(CA)など約2700名が参加し、日本からは、塩川満章DC(東京)や一般社団法人KCSの団体(岡山)などが訪問した。また、展示会エリアには約200社が出展した。 パーカーセミナーは、米国パーカー大学の卒後教育部門が主催する、世界最大規模のカイロプラクティックの祭典で、毎回、カイロプラクティック業界の著名ドクターや各界の著名人がゲストとして招かれ、スピーチを行う。本年のゲストは、ジョン・ディマティーニDC(カイロプラクター・世界的コーチング指導者・ベストセラー作家)、ジェン・ウェルター博士(女性初の米国NFLコーチ・男性プロフットボールリーグで活躍)、ロジャー・クレイグ氏(元NFL選手・スーパーボール優勝3回・カKCSセンター和田山院オーナー 安 積 素 子参 加 報 告パーカーセミナーの様子学長(右)より記念品を受け取る筆者(左) 今年の1月14日から16日にかけて開催された、ラスベガスでのパーカーセミナーに通算11回目の参加をして参りました。毎回新しい情報が得られるのはもちろん、世界中の同志に再会するのも楽しみのひとつです。 今回はパーカーセミナーから我々KCSグループの参加者に特別にセレモニーが用意されており、パーカー大学のマコーレー学長から記念の品を頂きました。初めての参加者はもちろん、ベテラン参加者も感激でした。イロプラクティック支持者)、ロブ・ジャクソンDC(バックトークシステム社CEO)、ラリー・マークソンDC(カイロプラクティック界のカリスマ・2万5千名のカイロプラクターを指導)など。 その他、DC、CAなど登録種別、あるいは、継続教育(CE)単位取得クラスなど目的や用途にあわせたクラスが多数提供された。 来年のラスベガスセミナーは、2017年2月23日(木)〜25日(土)、パリスラスベガスにて実施予定。また、今後の米国内パーカーセミナーは、2016年3月ピッツバーグ(ペンシルバニア州)、10月ダラス(テキサス州)などでの開催が予定されている。 オープニングは、功績を表彰されるDC達のオンステージです。スピーカーと呼ばれる方々の熱いトークに、参加者はスタンディングオベーション。また、各セッションの合間には、エキスポに出展されているブースを見て回り、面白そうな機械やグッズを試しました。今回は珍しく日本企業も出展していました。 前パーカー大学学長Dr.マンシーニや、以前、私達のグループに対する特別講義を提供して頂いたDr.マリージアとも、ハグと記念撮影で再会を祝しました。お二人ともいつも笑顔で素敵です。仲間の数名が昨年、Ph.Dの学位を取得できたことを報告すると、満面の笑みで祝福のハグをされていたのも印象的でした。 ランチタイムには、レストラン前の行列の中に、LAからいらしたDr.オーロスキーの懐かしいお姿を発見し、またハグ。数年前にディナーパーティーでご一緒したのを、覚えていてくださったのが嬉しかったです。 今年のテーマはGrow yourself Grow your practice.小さなことの積み重ねで成長し、一人一人の努力で自分を磨き、世界中から見るとほんの一部の自分自身が、誰かの役に立てる。そのことを感じることのできる1年にしようと考え、年頭にあたり気が引き締まる思いでした。世界最大規模のセミナーにまた今回も参加できたことに深く感謝し、参加レポートとさせて頂きます。 【訃報】弊紙97号(2014年5月発行)にて、「パーカーセミナー参加報告」を寄稿頂いた上村望氏(KCSセンター札幌南/恵庭院オーナー)が、病気療養中のところ、2015年12月逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。世界最大規模のカイロプラクティックの祭典パーカーセミナーラスベガス開催 2015年11月21日(土)〜23日(月祝)、TKPガーデンシティ竹橋(東京都千代田区)にて、一般社団法人キネシオテーピング協会主催による「30周年キネシオテーピングシンポジウム」が開催され、日本を含む30ヶ国から約240名が参加した。 シンポジウムは、同月現地時間13日(金)に発生した、フランスパリ多発テロの犠牲者への黙祷により開幕した。 続いて、キネシオテーピング療法の開発者であり、同協会会長である加瀬建造DCが、「組織回復とキネシオテーピングの関連性」と題した基調講演を行った。キネシオテーピング法がどのように体の中の毛細血管の働きを強化することができるかを説明する発表で、テープの貼付により毛細血管を刺激、その回復・成長により筋肉組織を修復、また、体液の循環を高め、疼痛を緩和する仕組みだと述べた。 その他基調講演スピーカーは、心臓外科医であり、ドイツのデュッセルドルフ大学で教鞭もとる、ハンス=マイケル・クライン教授およびフランスのジャン=クロード・ギンバトー医師で、発表タイトルはそれぞれ「心臓手術後の痛みと術痕へのキネシオテーピングの効果」、「内視鏡観察を通してキネシオテープの効果の説明」。 クライン教授は、胸骨正中切開術を受けた患者50名の被験者を、キネシオテーピングを貼付したグループと、していないグループに分け、術後疼痛におけるキネシオテーピング法の優位性を調べる研究の結果を発表した。 貼付したグループの患者が訴えた術後疼痛は、貼付していないグループに比較し、圧倒的に低かったと述べ、低リスク・低コストである同テープの貼付は、術後疼痛管理において有望な方法だと考えられるとした。 また、現在、医療用滅菌キネシオテープを開発中であり、米国食品医薬品局(FDA)認可後、貼付方法のコースも開講予定であることも発表された。 ギンバトー医師は、テープ貼付時の皮膚の表面および内部の変化を内視鏡で観察した動画を用いながら、テープの効果を病態生理学の観点から説明した。 3日間の期間中、8名の講師によるワークショップ、13名の研究発表、30名のポスタープレゼンテーションなどが実施された。 また、屋形船での東京湾クルーズなど、海外からの参加者が日本の文化や食事を楽しめるようなシンポジウム外の催しも各種提供された。開会の挨拶をする加瀬DC30周年キネシオテーピングシンポジウム開催海外からも120名参加 2015年11月発行弊紙103号「業界動向」でもお知らせした通り、2014年2月に開講した、日本スポーツカイロプラクティック連盟(JFOCS)主催、国際スポーツカイロプラクティックプロフェッショナル認定(ICCSP)プログラムは、2015年9月に実施された最終セミナー終了後、最終試験合格者に対して、ICCSPが授与される予定だった。しかし、2016年1月末時点で最終試験は実施されておらず、実施も未定だという。 主催者であるJFOCSと、認定を発行する国際スポーツカイロプラクティック連盟(FICS)が、認定条件に関して合意に至っていないためで、JFOCSは全員へのICCSP発行を要求しており、FICSは、受講生のうち、カイロプラクティック標準化プログラム(CSC)卒業生には同認定は授与できないとしている。この事態は、FICSとJFOCS間で十分なコミュニケーションが取れていなかったことに起因すると考えられている。 2014年のコース提供開始以来、JFOCSからの情報提供や説明が、質、量ともに十分ではなかったとして、ICCSP認定を取得できない可能性が高くなった受講生約20名を中心にJFOCSに対する不満の声が上がっており、賠償請求などを求める動きもあるという。受講生からの質問に回答するクライン教授ICCSPプログラム      行方混沌最終試験実施未定

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