カイロタイムズ102号
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(7)2015年8月17日発行 カイロタイムズ 102号Chapter 1 「新カイロプラクティック・アジャストメント理論」Chapter 2 「Lower Cervical Spine 頸椎下部、C2-C7」Chapter 3 「Atlas アトラス、C1」Chapter 4 「Occiput 後頭骨」Chapter 5 「Thoracic Spine 胸椎」Chapter 6 「Lumber Spine 腰椎」Chapter 7 「Pelvis、Ilium&Sacrum 骨盤、腸骨と仙骨」岡井DCのテクニック・ブック ~基本編~ ~目と心を開いてこの一冊を吸収しよう!~実践カイロプラクティック アジャストメント テクニック 岡井健D.C.著/B5判 ¥4,428(税込、別途送料)注文はカイロタイムズホームページよりhttp://www.chiro-times.co.jp/商品/は、ナンバーワンの維持です。そのため、①市場拡大戦略(新ユーザー・新用途の開発など)②シェア維持戦略(陣地防御、側面防御、先制防御など防衛戦略)③シェア拡大戦略などを展開します。(例)飲料市場の日本コカ・コーラグループ⑵マーケットチャレンジャー 追走企業のうち、リーダーに敢然と挑戦し、シェア拡大を目指す企業です。戦略としては、正面・側面攻撃などによるリーダー企業への攻撃、 競争優位を確保するため、企業はどんな戦略をとるべきでしょうか。企業の置かれた経営環境、経営理念や目標、持てる経営資産など、いろいろな要素によって変わってきます。その要素の一つが、市場における位置=ポジションです。 企業は、競争戦略上のポジションにより次の4つのタイプに分けられます。⑴マーケットリーダー 最大のマーケットシェアを持ち、市場をリードする立場にあります。リーダーの目標同規模企業への攻撃、中小企業への攻撃などを行います。価格の引き下げや高品質化など、様々な方法でトップにチャレンジします。(例)飲料市場のサントリー⑶マーケットフォロワー もう一つのタイプの追走企業です。リーダー企業にチャレンジしますが、顧客を奪い取る戦略はとりません。むしろ、リーダー企業に倣って、同様の価格と商品内容を顧客に提供する戦略をとります。しかし、完全な模倣はしませんし、現顧客を維持するためのコスト戦略、品質戦略はしっかり持っている必要があります。(例)飲料市場のキリンビバレッジなど⑷マーケットニッチャー 市場で限定的なポジションを志向している企業です。ニッチとは壁の凹み(へこみ)、隙間を意味します。主流のメイン市場ではなく、特定需要、特定顧客、特定商品、特定地域など、限定市場に対して専門化戦略を展開します。高価格の商品をプレミアム価格で提供し、高収益をあげる企業も数多く存在しています。(例)飲料市場のダイドードリンコ、大塚製薬、カルピスなど 以上4タイプのいずれに自社が属しているのか、また、将来どのタイプになることを目指しているのか。特にマークしている競争相手は、どのタイプの企業なのか。これらをしっかりおさえることが、競争優位の戦略を立案する上で、大いに役立つことでしょう。ポジションで戦略が変わる治療院経営の勘所vol.9株式会社福田総合研究所 福 田   徹 JAC東北ブロックは現在、青森8名、岩手1名、宮城2名、山形1名、合計12名の会員がいます。少人数ですが、小規模ブロックの良さを生かして積極的に活動しています。 具体的には、年に一度の定時総会、3回のセミナー、その他講師と会員との親睦をはかるため懇親会や忘年会を行っています。昨年は4月13日に平成26年度JAC東北ブロック定時総会と竹谷内克彰先生による神経学セミナー、7月13日にTCC講師の三輪健彦先生の頭蓋・SOTセミナーを行い、12月7日には引き続き三輪先生による運動療法セミナーを行いました。また、12月のセミナー後には忘年会を行いました。 また、今年度は、4月26日に平成27年度JAC東北ブロック定時総会を行い、その後KIZUカイロプラクティック副院長の佐藤圭太先生によるセミナーを行いました。これからの予定は、7月12日に三輪先生によるセミナーを仙台市にて行います。そして12月には4月に引き続き、佐藤圭太先生によるセミナーを開催予定です。 7月に行うセミナーですが、東北ブロック創設以来初の仙台市での開催となります。これまでは青森・岩手といった北東北を中心に活動してきましたが、セミナーには参加したいが遠くてなかなか行けないといった意見を頂き、少しでも多くの先生に参加しやすい環境を提供するためです。 今後は、小規模ブロックならではの良さを生かし、ブロック会員の要望に応じた企画づくりをするなど、より良いブロックにしていきたいと思います。2000年 RMIT大学カイロプラクティック学科日本校卒2002年 イオン・カイロプラクティック 院長JAC東北ブロック幹事長を経て、2011年より東北ブロック長横向 宏雅 氏 プロフィール JAC東北ブロック長 横 向 宏 雅JAC東北ブロックの活動横向 宏雅氏vol.8 前回の予告を変更して、カイロ教育に必要な「手技を正当化できるコンセプト」の続編を書きたい。前回の補強と思って頂ければ幸いである。 「カイロとは」の因数分解において、筆者はあえて「哲学」を因数としなかった。それには理由がある。カイロ哲学が自分の中でいまだ腑に落ちていないからだ。それ以前に「哲学とは何か」が消化不十分で、まだ腑にすら達していないのだ。 カイロにおいて哲学が重要な要素であることは認識している。しかし、哲学の重要性を声高に主張する人々ほど哲学という言葉を何かと気軽に、汎用的に使い過ぎている気がしてならない。そこに違和感、そして危うさを覚えるのである。 そもそも「哲学」は、学問横断的かつ一般的な用語である。前回も指摘したように、哲学という学問領域においてその本質は哲学することにある。ところがどういうわけか、カイロには守られるカイロ哲学があるようなのだ。それを無批判に守るカイロプラクターがいて、彼らは、哲学することによって生まれた新たな言説を許容しない。「守るというすることをしている」とでも言うつもりなのだろうか。 部分的ではあるにせよ、カイロにおける哲学は学問領域としてのいわゆる哲学と同じではないと気づいたとき、筆者には2つの対策案が浮かんだ。1つは、カイロにおける哲学には、いわゆる哲学とは異なる点があると申し開きをすること。これには先例がある。カイロ側は、サブラクセーションという学問横断的な用語に医学とは異なる意味を持たせていることをその定義で示し、医師からの誤解をうまく回避しているのだ。だがこれは筆者の望む案ではない。 本命案、それはカイロにおける哲学をいわゆる哲学へと昇華させること。その近道、それは「カイロ」と「哲学」をいったん引き離して、一般教養として哲学を学ぶこと。そうすれば哲学という言葉の安易な使用は間違いなく減る。カイロ哲学として語られてきた内容は身体観や人間観、自然観、原理、コンセプトなどの語句で十分に説明できる。 ただし、カイロにおける哲学のあり方が変わっても語り手が胡散臭ければ元も子もない。そうならないために哲学することを学び、その上でカイロについて考えようと心がけている。カイロ教育を 考えるヒント④Vol.5、 、、 、、 、 、、 、 、顆粒球は私たちを細菌による感染症から活性酸素により守ってくれているが、問題はこれが増えすぎた時には活性酸素の強力な酸化力で正常な組織を攻撃してしまうのである。癌、胃潰瘍、糖尿病やパーキンソン病の原因はこれだとする説も存在する。 薬は根本的に病気を治すのではなく、諸症状の緩和として処方されているものである。さらにはその症状に対して効いてほしい治療効果だけならいいのだが、ほとんどの薬には副作用があり、その副作用を抑えるためにまた別の薬を処方する。そして次々と薬が増えていくことになる。根本的治療というものは本来私達の身体が兼ね備えている機能である。私達はその機能をフルに活用できる状態に保つことをすれば良い。 厚生労働省発行の平成25年度の簡易生命表を見ると、日本人の平均寿命は女性が86・61歳、男性80・21歳。男女とも80歳を超え、益々長寿の国になり、数字だけを見ればめでたしめでたしといったところであろうか。 しかし、膨大な赤字を抱える健康保険行政、社会的に複雑な問題提起をする介護等、どれを取り上げても安穏としていられないのは誰の目にも明らかなことだ。人口が減少している日本は、ピラミッド型の人口分布から釣鐘型のそれになっているということは、私の小学校時代の教科書にも載っていたと記憶している。生産世代が多く存在していた時代はともかく、年金生活者を支える世代が減っては困ったものだ。こういうことが分かりながら、有効な手立てを怠った政府にも責任はあるが、私たちの生活は私たちで守るしかない。認知症や寝たきりという言葉に恐れを抱く方も多いであろう。いわゆる「ぴんぴんころり」とか「生涯現役」とかいう言葉が現実味を帯びてくる。 現代の薬漬けの医療を見ていると、とてもそちらの方向を向いているとは思えない。例えば高血圧で医者にかかると、血圧降下剤の処方により血圧は下げることができる。しかし、その薬を飲み続けなければならない。高血圧の原因は現代社会のストレスの高い日々にあり、その生活習慣を改めない限り、根本的治療にはならない。それなのに薬を飲めば血圧が下がり高血圧が治ったかのように思っている。 交感神経が昂進すると血管が収縮し、細胞各部への血液供給が落ち、新陳代謝が悪くなると言われている。また、白血球内の顆粒球が増える。これからの医療

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